各種キャッシュレスアイテムへのチャージでポイントがたまるJAL Payは、創意工夫の余地が非常に多い決済方法です。
JAL PayにチャージできるカードブランドはMastercardとJCB、ダイナースだけと理解していたのですが、VISAからのチャージも始まりました。
後発のVISAだけ手数料が発生するのですが、それでもあえて使って構わないシーンを思いつきました。
年間ボーナスのあるVISAブランドクレジットカードにおける、年間利用額クリアです。
JAL PayへのVISAチャージから広がる可能性を案内します。
JAL PayにVISAブランドからのチャージが可能に
JAL Payに、VISAブランドのクレジットカードからのチャージが可能となりました。
2024年11月からのことと思われます。
ただしVISAブランドからのチャージは、2.75%の手数料が発生します(JALカード、セゾンカードは手数料なし)。
1万円チャージすると、275円徴収されて、9,725円チャージされるわけです。
通常は損するので、使わないほうがいいでしょう。
ただしチャージができると、既存のVISAブランドのクレジットカードにはメリットがあります。
年間ボーナスのある次のゴールドカード(プラチナカード含む)で、どうしても利用額を達成したいときだけ使えばいいでしょう。
・ エポスゴールドカード
・ 三井住友ゴールド(NL)
・ 三井住友Oliveゴールド
年会費無料の三井住友カードで年間100万円利用を達成し、ゴールドのインビテーションを受けたい人も同じく対象です。
年間100万円利用で年会費永年無料となり、年間50万円ごとにポイントアップとなる・SAISON GOLD Premiumというカードもありますが、こちらはもともとJAL Payチャージがポイント対象外(年間利用額対象外)となっています。
セゾンカードなのでVISAブランドでもJAL Payチャージで手数料は取られませんが、メリットもあまりありません。
登録できるカードは1枚だけ
JAL Payに登録できるカードは同時に1枚だけです。
筆者は何度かカードを入れ替えましたが、理由は明確でないものの、入れ替えたカードが登録できないということが何度かありました。
単に登録できないのでなく、その日はもう別のカードに差し替えられません。
常に早めの準備をおすすめします。
JAL Payのおさらい
JAL PayはJALマイレージバンクアプリで使うキャッシュレス決済です。
JALマイレージバンクに入会すると使えます。
事前にチャージした決済原資を、Apple PayまたはGoogle Pay(QUICPayとして決済)、それから汎用コード決済のSmart Codeを使って支払えます。
決済時に0.5%のJALマイル(一般的に同率のポイントより高価値)が付与されるため、チャージの際にポイントがたまるなら非常に優秀な決済です。
JAL Payが見逃せないのは、ここからさらに多くのキャッシュレスアイテムにチャージできて、ポイントもたまる点です。
JAL Payバーチャルカードから、au PAYやApple PayのWAONにチャージしても0.5%のマイルがたまります。
JALマイルは本格的にためなくても、7,000マイルになれば「どこかにマイル」で日本のどこか(選んだ4箇所のうち1箇所当たる)に旅行できます。
JAL Payチャージでボーナスポイントをもらう
エポスゴールドカードや三井住友ゴールド(NL)は、年間100万円利用で1万ポイントのボーナスがもらえます。
このボーナスを加えることで、通常0.5%に過ぎない還元率が1.5%になると考えられる、年間100万円達成はなかなか重要です。
エポスの場合、年間50万円利用による2,500ポイント付与(実質還元率1.0%)もあります。
ボーナス達成のための、VISAブランドからのJAL Payチャージを考えてみます。注意:チャージが年間ボーナス算定に含まれるとは限らない
VISAブランドのカードでJAL Payチャージができるようになったとはいえ、これが必ず各クレジットカードのボーナスポイントにつながるわけではありません。
クレジットカードのほうで、年間利用額の対象外になる利用を定めているからです。
ただし2024年11月現在は、本記事で取り上げた4種類のVISAブランドカードのいずれでも、チャージを年間利用額に含んでもらえます。
そして、チャージ時のポイントも付きます。
ただし永久にこのままとは限らないので、情報には敏感でいましょう。
VISAブランドで、JAL Payチャージをすべき例
エポスゴールドカードと三井住友ゴールド(NL)、OliveゴールドのVISAブランドを例に取って、JAL Payチャージによる年間利用額達成の状況を確認します。
入会時期により異なる年間利用額の締め月において、年間100万円まで15万円程度足りなかったとします。
こんなときに便利なのがチャージです。
まずは、手数料の掛からない次のアイテムにチャージすれば、クリアできる可能性が高まります。
・ au PAY(エポスのみ。三井住友カードはMastercardのみチャージ可)
・ モバイルSuica(三井住友カードは、Google Payのみ算定の対象)
・ 楽天Edy(エポスのみ)
デメリットもあります。
・ au PAY … 月間チャージ額5万円までの制限あり
・ モバイルSuica … 最大チャージ額2万円
・ 楽天Edy … モバイルの場合Android限定/最大チャージ額5万円
チャージ先が足りず困ったときには、手数料を取られるJAL Payも考えてみましょう。
初期状態の会員(コース未選択)の場合、月のチャージ上限は5万円です。
JAL NEOBANKを作る(ショッピング専用コース)または本人確認書類の提出(ショッピング+ATMコース)で、月のチャージ上限額は30万円まで上がります。
参照:JAL
JAL Payに5万円チャージしたときの例です。
・ 手数料 … 1,375円(5万 × 2.75%)
・ チャージによるポイント … 250円相当(5万 × 0.5%)
差し引き、1,125円損をします。
ただボーナスが1万円相当入ってくるわけですから、みすみす放棄するのと比べればずっといいのではないでしょうか。
他の年間利用額達成方法
年間ボーナス達成のため、手数料の要らない方法も押さえておきましょう。
・ エポスゴールドカード … エポスVisaプリペイドカードにチャージ
・ 三井住友ゴールド(NL)、Oliveゴールド … Amazonチャージ
エポスVisaプリペイドカードは別途申し込む必要があります。
プリペイドカードを決済に使う際の還元率は0.5%です。
わりと算定対象外決済の多い三井住友カードにおける切り札がAmazonです。
Amazonギフトカードへのチャージを、年間利用額に加えてもらえます。
損する方法でも押さえておくといいこともある
JAL PayにVISAブランドのクレジットカードからチャージができるようになりましたが、手数料が必要です。
それでも、特定の目的で使うと役に立つので、覚えておいて損はありません。
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