左の代打の切り札は、左投手も苦にしない! 阪神糸原健斗内野手(32)が、今季も左腕撃ちへ意欲を見せた。
対戦が少ないながら、昨季は勝負どころで5打数2安打。「もともと苦手意識はないです」と話す。その秘訣(ひけつ)は、左腕相手に変える打撃フォームだ。
「左投手と対戦する時は開き気味に、見やすいように、というのは意識しています」。あえて体を開き気味に構えることで、背中側から来るボールを見やすくし、打つ時は体の開きを抑えられるメリットがある。「踏み込む時にはしっかりと開かないように行くので、左投手の方がより意識できるんです。開きを抑えられるというか」。初めて全試合出場した18年は、右投手相手の打率2割8分7厘に対し、左投手にも打率2割8分6厘ともともと苦にしていない。
データを重視する藤川新監督のもとでは、出場試合増へ追い風となるはず。「苦手意識はない方が絶対にいいと思います」ときっぱり。国内FA権を行使せず残留を決め、この日は甲子園で1人黙々と練習。今季も左キラーぶりを発揮する。【磯綾乃】