新NISAがはじまり、日本個別株投資に興味が沸いている人もいるかもしれません。
【株主優待】節約していても貧しさを感じない!「桐谷さんごっこ」6選を株価安い順に
しかし、「6月権利確定なのに、今から購入しても株主優待がもらえない」銘柄があるのをご存じでしょうか。
株主優待の投資初心者が陥りやすい「基本的な注意点」を紹介します。
※最低購入価格・配当利回りは2024年5月17日終値
※特定の金融商品の売買の推奨を目的としたものではありません。
※購入手数料は含まれていません。
カゴメ <2811>の株主優待の権利月は6月だが…
≪執筆者撮影≫
カゴメ <2811>(株価3,816円、配当利回りは1.36%)の株主優待は、100株以上で2,000円相当、1,000株以上で6,000円相当の自社商品詰め合わせです。
権利月は6月なので、6月の権利付き最終日である6月28日までに買えばよいと考えている人も多いかもしれませんが、それでは権利が取得できません。
≪画像元:カゴメ≫
なぜかというと、カゴメの株主優待を取得するためには、半年以上の継続保有が必要だからです。
・基準日(6月末日)と前年の12月末日に同じ株主番号で連続して株式名簿に記載されていること
そのため、今から購入して6月末の権利を獲得しようと思っても、「12月末日に同じ株主番号で連続して株式名簿に記載」されていないのならば、株主優待はもらえません。
2023年12月末、2024年6月末に株主である必要があります。
同じく日本マクドナルドホールディングスも長期保有条件がある
≪執筆者撮影≫
日本マクドナルドホールディングス <2702>(株価6,650円、配当利回りは0.63%)での株主優待は、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの引換券が6枚ずつになったもので、優待族の間では有名です。
欲しいと思って2024年6月の株主優待の権利取りをしても、実は、株主優待はもらえません。
≪画像元:日本マクドナルドホールディングス≫
日本マクドナルドホールディングスの株主優待には長期保有条件があります。
2024年6月末 … 2023年12月末、2024年6月末の株主名簿に連続して100株以上保有する株主として記載された人(連続2回)
2023年12月末に100株以上保有していないともらえないのです。
しかも、半年後の2024年12月末にも「2023年12月末、2024年6月末、2024年12月末(連続3回)」と「2023年12月末」条件があるので、2024年6月末までに買ったとしても、権利が取れるのは1年後の2025年6月末です。
企業によって継続保有条件をつけるようになってきた
株主優待銘柄で、中長期保有をしてもらう目的での継続保有条件は多くなってきた印象です。
≪画像元:KDDI≫
KDDI <9433>(株価4,332円、配当利回りは3.35%)でも、2025年3月の権利を取得するためには2024年3月の権利取りが必須です。
権利前に一瞬だけ株主であれば株主優待がもらえるなら、現物を保有している株主と比べて不公平で、企業としては中長期で株を保有してもらいたいのだと感じます。
ここで注意点もあり、継続保有条件では「同一の株主番号」が必要なため、途中で売ってしまい、買い戻して株主番号が変わっている場合では継続保有条件から外れてしまうことがあるため、単元の100株は売らずに残しておくといった配慮も必要です。
12月の株主優待に向けて今から準備を
6月から準備しておける銘柄もあります。
例えば、MonotaRO(モノタロウ) <3064>(株価1,640.5円、配当利回りは1.16%)で、権利月は12月なのですが、今から株を買付しておくことで権利を取得できます。
≪画像元:モノタロウ≫
モノタロウでは、権利月は12月ですが、「半年以上継続して」保有している株主が対象です。
100株以上、半年以上の保有で自社商品税抜3,000円分がもらえます。
≪執筆者撮影≫
筆者は株主優待サイトから、欲しい日用品を3,000円分選んで注文しました。
日用品がたくさん届き、当分は買わずに過ごせそうです。
初心者は注意!「6月株主優待権利」でももらえない銘柄もある
株主優待をもらうために、「6月権利」と書いてあれば、6月の直前で株を買っておけば株主優待をもらえる気がしますが、銘柄ごとの条件があるため、もらえないこともあります。
長期保有条件を取り入れる企業も増えてきている印象なので、中長期で保有して株主優待をもらうようにしていきましょう。
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