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再び強まる景気後退懸念。日銀政策決定会合や雇用統計関連指標の発表など、株価が大きく変動する要因あり【今週の日経平均を考える】


先週は、2万8000円を超えてきて一進一退の展開から、上値が重くなり、米雇用関連指標が予想以上に悪化していて、景気の減速を示したことから、5日には日経平均株価も大きく下落し、一気に2万8000円を割り込んできました。

その後窓を開けて下げた6日には2万7600円台で上値が重く、引き続き米景気懸念が強まった1週間でした。

週末は米国グッドフライデーで株式市場は休場でした。

このグッドフライデーはイースターの前の金曜日のことで、イエスキリストが十字架にかけられた日とされているそうです。

連休後の米株式市場がどのように動くのか、サンデーダウではあまり大きな動きはありませんが、どうなるでしょうか。

今週の日経平均を考える

金融システム不安からFOMCに注目集まる【今週の日経平均を考える】

チャート分析

それでは、チャートを細かく見ていきましょう

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、上向きから下向きに推移しています。

25日線は、上向きから横ばいに変化しました。

75日線は、横ばいから若干下向きへと変化しています。

並び順は、5日25日75日の並び順で、安定上昇の並び順となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、横ばいの動きで、若干上向に変化し、2万7376円処を推移しています。

トレンドライン

4日火曜日に上値ラインまで到達せずに下降に転じています。

3月30日31日の窓を水曜日の大陰線で埋めました。

上は4日5日の窓埋めが意識され、その上が3月9日から4月4日の高値を結んだ斜めのラインが上値抵抗となっており、その斜めのラインに平行して2月22日と3月16日安値がぴたりと合う為、このラインが下値支持線として意識されます。

1月4日と3月16日の安値を結んだラインが、三角持ち合い形成中で、この辺りも意識されるところだと思います。

そして5日6日の窓埋めも意識され、下には、2022年11月25日12月1日2023年2月6日高値を結んだ斜めラインが下値支持線として4月6日に機能しました。

3月14日からの三角持ち合い上放れしたところまで株価が戻ってきたので、ここからの値動きに注意してみていきましょう。

一目均衡表

遅行線が日々線にぶつかっています。

ここから週明けに下に向かうのか、それとも上に向かい3月2日3日の間を抜けるのか、週明けの動きに気を付けて確認しましょう。

下に向かった場合に、6営業日後には天底一致となる場面です。

転換線と基準線の位置関係は強気を示唆していますが、株価は雲のギリギリ上です。

ここから厚い雲が立ちはだかっています。

雲入りしてしまうのか、雲をぎりぎり避けて上昇していけるのか、確認していきましょう。

ボリンジャーバンド

横向きで波打ちBOX示唆となっています。

-2σから+1σまでの上昇からTPラインを割ってきての週末入りとなっています。

ここからまた再度-2σまでの下降を見せてからBOXとするのか見ていきましょう。

スローストキャスト

買われすぎゾーンに入ったスローストキャストは、6日に買われ須すぎゾーンから脱して、下向きに売られすぎゾーンに向かい始めました

このまますんなりと売られすぎゾーンに入っていくのか、それとも中折れで強気の上昇へ転じていくのか見どころです。

MACD

ヒストグラムは陰転で弱気です。

MACDは0ラインを超えていますが、下向きで、シグナルはまもなく0ラインを割ってくる位置です。

MACDとシグナルがクロスしているので、弱気ですが、ここで0ラインを割ることなく反転して上昇していけるか、もし上昇していけるならここが押し目という事になります。

次回の満月は5月6日、新月は4月20日(金環皆既日食)です。

次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。

総合判断

パラボリックは好転中で、2万7000円処を推移し株価との乖離が狭まってきました。

日銀総裁が植田総裁となり、今後は日本国内のイベント事でも株価が大きく変動する要因がある為、注意していかなくてはなりません。

特に、米国のFOMCが今月の開催がないので、最大注目として27日28日の日銀政策決定会合が重要なイベントとして意識されます。

現在、米国の雇用統計関連指標が悪化していて、景気後退懸念が強まっています。

今に始まったことではないですが、この景気後退懸念とインフレ懸念は米国のみならず日本でも意識されるところで、この先もしばらく続いていくことかと思います。

指標発表後に予期せぬ暴落なんてこともあり得る相場環境ですので、今後のスケジュールを再度確認し、チャート分析をしてください(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)。

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