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概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、トランプ氏の経済政策に対する警戒感


10月7日のブラジル・ロシア・インド・中国(BRICs)の株式市場において、それぞれの指数は異なる動きを見せました。ブラジルのボベスパ指数は利上げと通貨レアル安の影響で下落。一方、ロシアのMOEX指数は原油価格の上昇と米利下げ決定が好感され上昇しました。 インドのSENSEX指数は、外国人投資家の売り越しが継続し、トランプ氏の経済政策に対する警戒感が影響し下落しました。 中国の上海総合指数は中国経済対策への期待感から大幅に上昇し、2年7カ月ぶりの高値に接近しました。全体として、BRICs各国はそれぞれの経済政策や外部要因に影響され、異なる方向に動きました。

*09:36JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、トランプ氏の経済政策に対する警戒感 【ブラジル】ボベスパ指数 130340.92 -0.24%
7日のブラジル株式市場は弱含み。主要株価指数のボベスパ指数は前日比659.22ポイント安(-0.51%)の129681.70で引けた。日中の取引レンジは129,406.39-131,319.41となった。

買いが先行した後は売りに押され、後半はマイナス圏で推移した。利上げの実施が嫌気され、売りは優勢。ブラジル中央銀行は7日、市場予想通り政策金利であるセリック金利を年10.75%から11.25%に引き上げた。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の売り手掛かりとなった。一方、指数の下値は限定的。米利下げの決定が好感された。

【ロシア】MOEX指数 2690.63 +1.04%
7日のロシア株式市場は上昇。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比27.76ポイント高(+1.04%)の2690.63となった。日中の取引レンジは2633.59-2693.93となった。

軟調な展開が続いた後は終盤プラス圏を回復した。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、米利下げの決定も外資の流出懸念を後退させた。ほかに、米大統領選挙でトランプ氏の勝利が確定されたことを受け、ウクライナ紛争の早期解決に対する期待は高まった。一方、9月の貿易収支などが翌日8日取引終了後に発表される予定となり、慎重ムードが強まった。

【インド】SENSEX指数 79541.79 -1.04%
7日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比836.34ポイント安(-1.04%)の79541.79、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同284.70ポイント安(-1.16%)の24199.35で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。外国人投資家(FII)の売り継続が警戒された。FIIはこの日まで27日連続の売り越し。また、米大統領選挙でトランプ氏の勝利が確定されたことで、「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ氏の経済政策に対する警戒感も強まった。

【中国本土】上海総合指数 3470.66 +2.57%
7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比86.86ポイント高(+2.57%)の3470.66ポイントと大幅に反発した。10月8日に付けた約2年7カ月ぶりの高値水準(3489.78ポイント)に接近している。

中国経済対策の期待感が投資家心理を上向かせる流れ。4日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議に関しては、最終日(8日)に国営メディアが詳細を報じる予定。6兆-10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの見方だが、対中強硬派のトランプ政権が誕生することで、市場関係者からは、より規模の大きい財政出動が決まる可能性も指摘された。


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