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21日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で3日ぶり反発、マカオ・香港銘柄に買い


21日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比322.45ポイント(1.30%)高の25113.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.40ポイント(0.56%)高の10212.21ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1181億2700万香港ドルとなっている(20日は1181億8700万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)

投資家心理の改善が進む流れ。再開時期が不明だった「第1段階の通商合意」に関する米中閣僚級協議について、中国商務部の報道官は20日の記者会見で「米中両政府は近く開催することで合意した」と発表した。トランプ米大統領はこれに先立つ18日、協議は自身がキャンセルしたとして、「中国と今は話したくない」と発言していただけに、関係修復の期待が高まっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)と銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそれぞれ6.5%高、6.2%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が4.0%高、香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.7%高と上げが目立った。マカオ関連に関しては、7月の訪問客が前月比で3.3倍に急増したことが支援材料。カジノ収入の回復が期待されている。そのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%高と買われた。

セクター別では、飲食やアパレルなど香港の消費関連が高い。上記した九龍倉置業地産投資のほか、太興集団HD(タイヒン・グループ・ホールディングス:6811/HK)が4.1%、大快活集団(フェアウッド・ホールディングス:52/HK)が2.3%、大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が2.1%、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が2.4%ずつ上昇した。経済活動再開の期待が強まる。香港政府は20日、公務員の在宅勤務を24日から縮小し、基本業務を段階的に再開すると発表した。

中国不動産セクターも物色される。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が2.4%高、華潤置地(1109/HK)が2.2%高、世茂房地産HD(813/HK)が2.1%高で取引を終えた。広東省基盤の雅居楽集団に関しては、昼に公表した中間期の増益決算も好感されている。

半面、スマートフォン部材や半導体などハイテク関連の一角はさえない。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.0%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.6%安、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が1.3%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.7%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%安、華虹半導体(1347/HK)が3.1%安と値を下げた。

そのほか、業績動向を手がかりにした売買では、減益や赤字を強いられた銘柄群の一角が安い。通信設備メーカー大手の京信通信系統HD(2342/HK)が7.6%、医療アプリ運営の平安健康医療科技(1833/HK)が5.2%、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が4.4%ずつ下落した。

このほか、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.9%安と続落した。同社が昨日引け後に公表した4~6月期決算は、予想を上回る大幅増収増益。株価は前日の終値を挟み一進一退したものの、いったん好材料の出尽くし感が意識され、終盤に入り改めて売りが優勢となった。

一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%高の3380.68ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。海運株、空運株、金融株、自動車株、公益株なども買われた。

亜州リサーチ(株)




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