ワコム Research Memo(6):『究極の「かく」体験を追求する道具屋』として、さらなる企業価値向上を目指す
ワコムは、新しい4ヶ年の中期経営計画「Wacom Chapter 4」を発表し、『究極の「かく」体験を追求する道具屋』として企業価値の向上を目指します。この計画では、「コミュニティとともにユースケース領域の開発」「新方式ペン技術の導入」「ソリューションポートフォリオへの進化」「新組織構造による体験価値の提供」という4つのプロセスを進めるとしています。数値目標として、2029年3月期までに売上高を1,500億円、営業利益を150億円とすることを掲げています。また、株主還元策として、年間22.0円を下限とした累進配当と自己株式取得を組み合わせ、総還元性向50%以上を目指します。この計画には、デジタルペンやインク技術の可能性を活かした事業ドメインの拡大が含まれており、今後の技術評価やパートナーシップが注目されます。
1. 新中期経営計画「Wacom Chapter 4」の概要
2025年5月9日に4ヶ年の新中期経営計画「Wacom Chapter 4」を公表した。「引き続き「ライフロング・インク」のビジョンを継承するともに、同社を『究極の「かく」体験を追求する道具屋』として定義し、「描く」「書く」を極め、その先の「かく」を拓く」(広義の「かく」体験の実現)をミッションとして、さらなる企業価値向上の実現を目指す。その実現のために「(1) コミュニティとともにユースケース領域の開発 → (2) 新方式ペン技術の導入を含む同社の持つ要素技術の統合+資本提携を含むコミュニティとの技術体験の共創 → (3) ソリューションポートフォリオ(完成品・技術モジュール・プラットフォーム・インクサービス技術)への進化 → (4) 事業セグメントの集約を想定した新組織構造「インキングエクスペリエンスサポートグループ)」による体験価値の提供」という4つのプロセスによる価値提供の循環を推進する。特に1) については、ポテンシャルが大きな「創る(Creation)」「学ぶ/教える(Learning/Teaching)」「働く/楽しむ、 その先へ(Work/Play & Beyond)」「より人間らしく生きる(Well-being)」として、ユースケース領域※に積極投資を行う。2) については、引き続き新コア技術(AI、セキュリティ、XR)をペン体験に統合するとともに、各パートナーとの共創により技術開発の商用化(実装)を実現する。
※ 教育、日常業務のワークフロー、医療分野のDXなどが想定される。
2. 数値目標
最終年度(2029年3月期)の数値目標として、売上高1,500億円(2025年3月期比343.2億円増)、営業利益150億円(同47.9億円増)を掲げた。また、資本効率性も重視し、同社試算の推定値※をそれぞれ大きく上回るROE 20%以上、ROIC 18%以上を目指す。売上高の増加分(343.2億円増)については、外部要因(円高・米国関税影響)によるマイナスの影響(115億円減)を事業成長(458億円増)でカバーするシナリオである。具体的には、「ブランド製品事業」における構造改革完了後の商品ポートフォリオ強化(113億円増)のほか、「テクノロジーソリューション事業」における既存事業の安定成長(195億円増)と新規事業分野(教育・医療・DX支援等)からの収益貢献(150億円増)が、トップラインの伸びをけん引する。営業利益の増加分(47.9億円増)については、外部要因(同上)によるマイナスの影響(30億円減)を事業構造改革効果(29億円増)と事業成長(53億円増)でカバーするシナリオだ。事業成長については、「ブランド製品事業」の商品ポートフォリオ強化(12億円増)のほか、「テクノロジーソリューション事業」の既存事業の伸び(27億円増)と新規事業の貢献(14億円増)という内訳となっている。
※ 同社は株主資本コストについて、CAPM推計や市場の期待水準(株式益利回りの水準)を踏まえて8%〜10%程度、資本コスト(WACC)は 7%~9%程度と推計している。
3. 資本政策及び成長投資の内訳
4年間の営業キャッシュ・フロー(R&D控除前)を累計940億円と見込む一方、その資金をR&Dと設備投資(合計620億円)やM&Aを含む技術資本提携(120億円以上)に投入するほか、株主還元(総還元性向50%以上)にもバランスよく配分していく。また、技術資本提携の進捗状況や株価水準を踏まえて、追加的な株主還元への活用も検討するとしている。
4. 株主還元策
新たな株主還元策についても公表した。年間22.0円を下限とした累進配当※をベースとして機動的な自己株式取得を組みわせることにより総還元性向50%以上を目指す。また、これまで期末の年1回であった配当を年2回(中間期と期末)に分割して実施する方式に変更した。特徴的なのは、累進配当方式への変更である。安定的かつ継続的な増配をコミットした株主にとって魅力的な配当政策と言えるが、今後の利益成長への自信の表れとも捉えることができるだろう。自己株式の取得については、投資機会、資本効率、株価水準等を総合的に勘案して機動的に実施する方針としている。
※ 毎年増配、または最低でも横ばいの水準で配当し続ける配当方式。
5. 弊社による戦略評価
エントリー領域での苦戦が続く一方で、デジタルペンやインクが持つ可能性は各方面で広がっており、同社が大きく成長するための転換点にあると弊社では捉えている。したがって、各技術要素の統合やパートナーとの共創を通じて、ポテンシャルの大きな事業ドメインを切り開いていく戦略はスケール感があり、かつ理にかなった戦略であると評価できる。革新的な価値創出となる分野ゆえ、本格的な商用化に向けた時間軸は現時点で不透明な部分が大きいが、この新中期経営計画期間中にどこまで具体的なソリューションを形にできるかが今後の注目点である。もちろん、想定よりも早く立ち上がってくれば計画のアップサイドとなる可能性も十分に考えられる。各事業ドメインにおいて同社の持つ技術がいかに評価され、活用される余地があるのか、事業ドメインのどこに事業機会を見出していくのかなど、これから徐々に具体的な姿が見えてくるだろう。また、どのようなパートナーと組んでいくのかも同社に対する技術的評価やビジネスの具現性を判断するうえで重要な材料となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
元フジ渡邊渚、ビキニ姿の大胆露出で表紙ジャック!「完成した誌面を見て毎度のことながら…」
【巨人】長嶋茂雄終身名誉監督の追悼記帳が6万5295人に 7日から22日までの東京D主催試合
【阪神】150キロ死球頭部直撃の中野拓夢は「頭部打撲」診断結果を球団発表 慎重に経過を観察
生後2ヵ月の『小型犬の赤ちゃん』をお迎え…約1年後→思わず驚く『ビッグに成長したビフォーアフター』に「デカいモフモフ」「可愛すぎる」の声
【巨人】阿部監督、4位転落に3度目会見回避 広報から「今日はお話できることはありません」
SUPER☆GiRLSが今秋にOG渡邊幸愛&宮崎理奈のプロデュース公演開催「いいところを」
小林幸子が横綱豊昇龍と昇進パーティーで「もしかしてパート2」デュエット「歌の中では恋人よ」
【楽天】新加入のルーク・ボイトが来日 20年に56試合で22本塁打を放ちア・リーグ本塁打王
【日本ハム】清宮幸太郎「打席の前に立ったり工夫して」攻略苦しんだ松葉から2二塁打含む猛打賞
【南北海道】札幌龍谷学園・中山汰一投打で貢献「意識してしまった…」サイクルならずも5の5
ガーシー、錦織圭の元モデル妻の暴露にネット騒然「なんで結婚したんだろ?」
TOKIO国分太一が重大なコンプライアンス違反か 芸能活動休止へ
国分太一が無期限活動休止、「株式会社TOKIO解雇」一部の報道は関係者が否定
元フジ渡邊渚、ビキニに“スケスケ”白Tシャツ姿で初写真集告知「楽しんでまーす」タイで撮影
TOKIO国分太一、「ザ!鉄腕!DASH!!」降板 過去に複数コンプライアンス上の問題行為
国分太一降板で日テレ社長「関係者のプライバシー」強調 弁護士が解説「不倫的なことよりも…」
乳児院でわいせつの元保育士に懲役8年 「悪影響計り知れない」
脳幹梗塞で亡くなった38歳芸人、死去3日前の11日に「水ダウ」出演 相方について語っていた
田原俊彦「爆笑問題の日曜サンデー」での言動にTBS再発防止申し入れ 田原側からはおわび
「マジ!?」田原俊彦が仰天!希望額8万円“お宝”鑑定額にスタジオ大歓声、15歳時に母が購入
ガーシー、錦織圭の元モデル妻の暴露にネット騒然「なんで結婚したんだろ?」
ヒカル、浮気相手とのLINE流出にドン引きの声「キモすぎる」「吐きそう」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
TOKIO国分太一が重大なコンプライアンス違反か 芸能活動休止へ
小倉優子、不自然な“二重ライン”にネット騒然「やっぱり整形?」
「変わりすぎ…」33歳女優が衝撃“顔面整形”ビフォーアフター写真を公開
さんま「あれは中居が悪い」と断言 フジ“あの事件”に言及「中居が…俺は“やめとけ”って」
堀江貴文氏「国民民主」山尾志桜里氏の公認取り消しに“ひと言ツッコミ”に賛同多数

ワコム---新たな中期経営計画「Wacom Chapter 4」を発表
ワコム Research Memo(7):次世代の成長エンジンとなる技術開発の商用化と市場実装へ進化するフェーズへ
ワコム Research Memo(8):株主還元は年間22円下限の累進配当と自己株式取得により総還元性向50%以上へ
ワコム Research Memo(5):事業構造改革プランを完遂し、大幅な費用削減と再成長への道筋をつける
ワコム---2025 年3月期通期連結業績予想と配当予想の修正(増配)を発表
ワコム Research Memo(1):2025年3月期上期は増収・営業増益。「ブランド製品事業」の構造改革を推進
ワコム---大幅反発、ブランド事業の黒字化目途など評価し国内証券が目標株価上げ
ワコム Research Memo(3):前中期経営方針では商品ポートフォリオの組み替えや独自技術の事実上の標準化を推進
ワコム Research Memo(4):テクノロジーソリューション事業の収益底上げとブランド製品事業の構造改革が奏功
ワコム Research Memo(9):2025年3月期は1株当たり20円配を予想。自己株式の取得にも取り組む