スカラ Research Memo(4):2025年6月期中間期は事業構造改革効果で2年ぶりの黒字に転換
スカラは2025年6月期中間期、事業構造改革の効果で黒字転換を果たしました。売上は前年同期比3.9%増の4,803百万円、営業利益は264百万円と前年同期の損失から大幅に改善。特にDX事業での大型案件の納品とふるさと納税事業の成長が貢献しました。また、経費削減や非継続事業の利益も寄与しています。DX事業では売上が前年同期比9.5%増、営業利益も432百万円と大幅に増加。人材事業は一時的なキャリアアドバイザーの不足で減少しましたが、再度の増収増益トレンドが見られます。EC事業では、AI導入による効率化が進み、トレーディングカードの販売が好調です。金融事業は新商品の販促が奏功し、損失が縮小。今後も構造改革を進め、さらなる改善を目指します。
1. 2025年6月期中間期の業績概要
スカラ<4845>の2025年6月期中間期の連結業績(継続事業ベース)は、売上収益で前年同期比3.9%増の4,803百万円、営業利益で264百万円(前年同期は162百万円の損失)、税引前利益で253百万円(同176百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する中間利益で353百万円(同246百万円の損失)となり、2年ぶりの黒字に転換した。
売上収益は人材事業が低調となったものの、DX事業において大型開発案件を予定どおり納品できたことや、エッグのふるさと納税事業が計画を上回って伸張したことなどにより、ほぼ計画どおりの増収となった。利益面ではDX事業の収益回復に加えて、前下期に実施した事業構造改革(人員のスリム化、オフィス面積の縮小、不採算事業の整理等)や、第2四半期より役員報酬を減額したことによる販管費の削減効果(前年同期比397百万円減)もあって、営業利益で同427百万円の増益となった。また、2024年12月に子会社のRetoolの全株式を売却したこと等によりに、非継続事業からの中間利益が173百万円(同252百万円増)となったこともあり、親会社の所有者に帰属する中間利益は同599百万円の大幅増益となった。
中間期の会社計画(売上収益4,890百万円、営業利益175百万円)に対しては、人材事業やEC事業が若干下回ったものの、DX事業の上振れでカバーした。DX事業では、スカラコミュニケーションズの大型案件の納入をはじめ、人財事業部の急成長、前期に行った人件費の削減効果、エッグのふるさと納税事業の増収も寄与したようだ。中間期末の連結従業員数は428名となり、前期末比ではRetool売却の影響も含めて101名の減少となった。同社では事業構造改革の進捗について70%程度まで進んだとしており、残り30%(不採算事業の売却等)を2025年6月期中に実行する意向を示している。
DX事業の収益が大幅に回復
2. 事業セグメント別動向
(1) DX事業
DX事業の売上収益は前年同期比9.5%増の2,479百万円、営業利益は432百万円(前年同期は106百万円の損失)となり、Non-GAAP指標での本社費用配賦前営業利益でも同146.1%増の528百万円と大幅増益となった。
スカラコミュニケーションズでは、SaaS/ASPの「i-ask」「i-search」等の既存サービスが堅調に推移したほか、金融サービス企業から受注した大型開発案件を2024年12月に納品したことが増収要因となった。また、新規SaaS開発やソリューションサービス型のエンタープライズ案件の獲得、共同開発プロジェクトも順調に進んだ。利益面では、大型開発案件の寄与に加えて、2023年からスタートした人財事業部においてエンジニアの採用が順調に進み、エンジニアの稼動率が安定化したことも収益改善に寄与した。人財事業部で採用したエンジニアは25名程度の規模となっており、状況に応じて社内用と外部派遣用にリソースを振り分けており、繁忙期においてこれまで発生していた外注費の削減に貢献している。
一方、エッグではふるさと納税事業の新規案件を受注したほか、既存自治体向けの処理件数増加による従量課金収入が増加した。国策事業においても、国や自治体の新たな委託業務において事務局管理システムの引き合いが増加している。また、自治体向けのフレイル予防事業※についても自治体の2025年度予算の獲得に向けて着実に受注実績を積み上げている。売上規模は年間で1億円程度とまだ小さいものの、社会課題解決型事業の1つとして今後の成長が期待される。
※ エッグが開発したフレイル早期発見システムのことで、自治体公式LINEを入り口として利用者はマイナンバーを使って個人認証を行い、スマートフォンでフレイル度判定チェックを行うことが可能となる。判定結果は自治体の管理システムに集約され、判定結果に基づき職員が介入指導を行うことでフレイル予防を行う仕組みとなっている。同システムを活用することで要介護支援者の増加が抑制され、住民の健康増進と介護費用の負担軽減効果が期待される。
なお、売上収益を形態別で見ると一時売上が大型案件の計上により前年同期比46.7%増の580百万円と伸張し、SaaS/ASP等の月額課金収入は同0.3%増の1,347百万円、従量課金収入が同5.2%増の552百万円となった。月額課金収入が伸び悩んだ要因として、前期に解約件数が増加した点が挙げられる。このため同社では、解約防止策としてカスタマーサポート部門の体制強化を進めており、直近では解約件数が前期の1/3程度の水準まで減少するなど対策の効果が出はじめている。
(2) 人材事業
人材事業の売上収益は前年同期比6.8%減の453百万円、営業利益は同63.4%減の47百万円、本社費用配賦前営業利益では同41.0%減の87百万円となった。企業の新卒採用意欲は強く、2026年卒学生向けイベントの出展ニーズが新規/既存企業を問わず旺盛で販売単価も上昇するなど市場環境は良好なものの、一時的にキャリアアドバイザーが不足したことにより新規会員獲得や人材紹介の成約率が低下し、減収減益要因となった。ただ、四半期ベースで見ると第2四半期(2024年10月~12月)は売上収益で同17.7%増の264百万円、営業利益で同101.3%増の44百万円と増収増益に転じており、第3四半期以降も良好な市場環境を背景に回復トレンドが続くと同社は見ている。一方、中途採用・転職支援サービスについては競争環境が激しく、収益化までには至っていない。今後については業界特化型で展開するなど対策を講じながら収益化を目指すとしている。
(3) EC事業
EC事業の売上収益は前年同期比0.9%減の1,128百万円と若干減少したものの、営業利益は同6.5%増の157百万円、本社費用配賦前営業利益でも同2.4%増の183百万円といずれも増益に転じた。トレーディングカードの市場規模が年々拡大するなかで、Webサイト「カードショップ - 遊々亭 -」の登録会員数も30万人を突破するなど順調に拡大した(月2~3千人のペースで増加)。売上収益は中核タイトルの販売が順調に推移したものの、前期に活況を呈した一部タイトルのブームが落ち着いた影響により全体では横ばい水準にとどまった。利益面では、自社開発したAI画像認識ソリューションの実運用を開始し、配送業務の効率化とオペレーションコストの抑制を図ったことが増益要因となった。また、売上高の約2割を占める海外ユーザー向けの販売も直販体制への切り替えを順次開始しており、下期以降のコスト削減につながるものと期待される。
(4) 金融事業
金融事業の売上収益は前年同期比2.9%増の624百万円、営業損失は89百万円(前年同期は126百万円の損失)となり、Non-GAPP指標での本社費用配賦前営業損失も71百万円(同108百万円の損失)と損失額が縮小した。売上収益は新商品「いぬとねこの保険 ネクスト/ライト/ミニ」の販促活動を強化し、販売が順調に進んだことにより増収となった。利益面では、保有契約件数における新商品比率の上昇や、保険損害率※の低下が改善要因となった。
※ 保険損害率=支払保険金÷保険料収入
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
【高校野球】ロボット工学投法!?芝浦工大付・村上慶多1失点完投 データ野球で初戦突破/東東京
【中日】金丸夢斗7度目の正直ならず…プロ初勝利またお預け 7回2失点もまさかのサヨナラ負け
【巨人】9回4連打サヨナラ勝ち!試合決めた丸佳浩「ナイスランだった」中山礼都が一塁から生還
【日本代表】95年ぶり快挙!ジャーメイン良が4発デビュー「持ち味の爆発力は出たかな」
【ヤクルト】高卒一番乗り1軍デビュー田中陽翔、代打見逃し三振「経験積んでつなげていけたら」
【日本代表】33歳稲垣祥が強烈ミドル弾「立場的にも引っ張っていかなきゃ」持ち味存分に発揮
【阪神】大山悠輔が2試合連続で適時二塁打 DeNA戦での休養ベンチ発進も含め9試合連続安打
【楽天】ヤフーレ、今季8試合目で移籍後初勝利「勝ちを取れてワクワク」7回3安打1失点
本上まなみ、伊東市長の卒業証書“チラ見せ”に「誠意がないなって」
【日本ハム】山本拓実がプロ初セーブ「サインを信じて集中して投げようと思い出した」
タイタン太田光代社長「自首させたのに、書類送検の段階で名前出るのは…」所属2人オンカジ疑惑
日焼けしたポチャッコがかわいい♪東京・原宿のハワイアンカフェ“HALEIWA”にて、ポチャッココラボカフェ7/11より開催!
佐々木希が告白「多目的トイレ不倫」の夫渡部建と離婚の話し合い「すごい怖かったと思います」
「水着みたい」元NHKアナが“ピタピタ“私服ノースリ姿「妹がプレゼント…」に「センスよい」
「胸、大きくなってない?」元セクシー女優の上原亜衣、白ビキニ大胆ボディー披露「惚れてマウ」
堀江貴文氏、羽田空港混雑に「よーわからん漫画家の予言を真に受けてる人こんなにいるんか」
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
堀江貴文氏、石破首相に”不機嫌逆ギレ”された小川彩佳にひと言ツッコミ
最高にかわいい女の子集団が巻頭グラビア! 9人の豪華な清涼グラビアは必見!
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
ガーシー、錦織圭の元モデル妻の暴露にネット騒然「なんで結婚したんだろ?」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
日焼けしたポチャッコがかわいい♪東京・原宿のハワイアンカフェ“HALEIWA”にて、ポチャッココラボカフェ7/11より開催!
ヒカル、浮気相手とのLINE流出にドン引きの声「キモすぎる」「吐きそう」
池袋・法律事務所で男性刺殺 容疑者は50歳同僚 「以前から恨み」
【7月21日まで】最大50%分のふるなびコインがもらえる「ふるなびメガ還元祭」3つのキャンペーンと参加方法
まるで別人?浜崎あゆみのFNS歌謡祭での姿に驚きの声

スカラ Research Memo(1):2025年6月期中間期は黒字転換。2026年6月期以降は再成長軌道へ
スカラ---3Q増収・各段階利益が黒字化、DX事業の好調に加えて事業構造改革によるコスト削減が寄与
スカラ---1Qは減収なるも、金融事業とインキュベーション事業が増収に
スカラ Research Memo(6):2025年6月期業績は期初計画を据え置くも、利益ベースでは上振れの公算大
スカラ Research Memo(7):DX事業と金融事業の損益が大幅に改善する見通し
スカラ Research Memo(3):DX事業、人材事業、EC事業、金融事業、インキュベーション事業の5事業を展開
バリューC Research Memo(5):減益も先行的費用が要因で、実態は順調
サイバーリンクス---3Q増収・純利益2ケタ増、流通クラウド事業の開発力強化投資をモバイルネットワーク事業の復調がカバー
バリュークリエーション---3Qは2ケタ増収、マーケティングDX事業と不動産DX事業の2ケタ増収続く
スカラ Research Memo(2):M&A戦略により事業領域を拡大してきたIT開発・サービス企業