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フルサト・マルカHD Research Memo(5):2025年12月期は需要回復基調で増収、営業・経常増益予想


フルサト・マルカホールディングスは、2025年12月期の連結業績で売上高が5.1%増の1700億円、営業利益が16.6%増の45億円、経常利益が9.4%増の51億円の増収増益を予想しています。主力の機械・工具の需要が回復基調にあり、特に自動車の増産や米国での買い控え反動増が期待されています。建設資材部門も生産性向上やグループシナジー効果で成長を目指します。一方、IoTソリューションは売上が拡大するものの、先行投資の影響で利益は減少すると見込んでおり、全体的に保守的な予測を立てています。下期には機械の受注が本格化し、売上収益の回復が予想されます。

*14:05JST フルサト・マルカHD Research Memo(5):2025年12月期は需要回復基調で増収、営業・経常増益予想 ■今後の見通し

1. 2025年12月期の連結業績予想の概要
フルサト・マルカホールディングス<7128>の2025年12月期の連結業績予想は、売上高が2024年12月期比5.1%増の170,000百万円、営業利益が同16.6%増の4,500百万円、経常利益が同9.4%増の5,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同28.5%減の3,300百万円で、増収、営業・経常増益予想としている。主力の機械・工具の需要が前期後半より回復傾向を強めており、増収効果に加え、販管費増加抑制も寄与する。売上総利益は同5.2%増で売上総利益率は横ばいの15.9%、販管費は同3.2%増で販管費比率は同0.3ポイント低下の計画だ。親会社株主に帰属する当期純利益については前期計上した投資有価証券売却益を見込まず減益予想としている。なお半期別に見ると、上期は売上高が前年同期比1.5%増の80,000百万円で営業利益が同5.5%増の1,800百万円、下期は売上高が同8.6%増の90,000百万円で営業利益が同25.4%増の2,700百万円としている。機械の受注が回復傾向を強めており、納品までのリードタイムを考慮して下期に売上回復が本格化することを見込んでいる。

2. セグメント別の動向
機械・工具の計画は売上高が2024年12月期比6.8%増の111,850百万円で営業利益が同26.3%増の2,550百万円(上期は売上高が前年同期比2.5%増の52,500百万円で営業利益が同17.4%増の990百万円、下期は売上高が同10.9%増の59,350百万円で営業利益が同32.6%増の1,560百万円)としている。自動車の増産や米国の買い控えの反動増などにより需要回復基調を見込んでいる。

建設資材の計画は売上高が2024年12月期比1.8%増の45,760百万円で営業利益が同9.1%増の1,720百万円(上期は売上高が前年同期比1.0%増の22,000百万円で営業利益が同6.1%減の700百万円、下期は売上高が同2.6%増の23,760百万円で営業利益が同22.7%増の1,020百万円)としている。本格的な需要回復が見込み難い状況だが、生産性向上効果やグループシナジー効果などで成長を目指す。

建設機械の計画は売上高が2024年12月期比0.2%減の8,400百万円で営業利益が同10.2%減の180百万円(上期は売上高が前年同期比9.6%減の3,650百万円で営業利益が同22.6%減の60百万円、下期は売上高が同8.5%増の4,750百万円で営業利益が同2.3%減の120百万円)としている。販売は堅調だが、計画を上回る大幅増収増益だった前期の反動などを考慮して保守的な計画としている。

IoTソリューションの計画は売上高が2024年12月期比11.2%増の3,990百万円で営業利益が同20.5%減の150百万円(上期は売上高が前年同期比2.6%増の1,850百万円で営業利益が同19.4%減の100百万円、下期は売上高が同19.8%増の2,140百万円で営業利益が同22.4%減の50百万円)としている。売上面はセキュリティ機器を中心に拡販を推進して増収だが、利益面は先行投資などを考慮して保守的に減益予想としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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