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テリロジーHD Research Memo(12):株主還元は業績に基づいた配当を実施


テリロジーホールディングスは、株主還元を重要視し、業績に基づいた配当を維持する方針です。2025年3月期の年間配当は5.00円で、前期比で2.00円の減配となりますが、2024年の記念配当を考慮すると普通配当ベースでは同額です。同社は「目利き力と市場対応力」を活かし、持続的な利益成長と利益率の向上を目指しています。新たな中期経営計画では、事業ポートフォリオの拡充やストック型ビジネスモデルへの転換、為替リスク低減策を打ち出しています。2027年3月期までに経常利益率を7.3%に引き上げる計画もあります。DXの進展に伴うセキュリティ需要の増加を背景に、同社の成長と利益率向上に期待が集まっています。

*12:12JST テリロジーHD Research Memo(12):株主還元は業績に基づいた配当を実施 ■テリロジーホールディングス<5133>の成長戦略

2. 株主還元策
株主還元については、株主尊重を経営戦略の重要課題と認識し、業績に基づいた配当を実施することにより、株主への利益還元に取り組むことを基本方針としている。この基本方針に基づいて2025年3月期の配当予想は前期比2.00円減配の年間5.00円(期末一括)としている。2024年3月期に実施した記念配当を落とした形であり、普通配当ベースでは同額となる。なお予想配当性向は31.3%となる。


持続的な利益成長・利益率向上施策の進捗に期待

3. 弊社の視点
同社グループは「目利き力と市場対応力」をコアコンピタンスとして、海外先端技術の日本市場への導入・普及に豊富な実績を持っている。この点を弊社では評価しているが、一方で、為替変動リスクを低減して持続的な利益成長及び利益率向上を実現することが同社グループの課題と考えられる。同社グループは新3ヵ年中期経営計画において、M&A・アライアンスも活用した事業ポートフォリオの拡充やストック型ビジネスモデルへの転換という方向性と、2027年3月期に経常利益率を7.3%(2024年3月期実績は5.8%)に上昇させる計画を打ち出している。DXの進展とともにセキュリティニーズが高まるなど同社グループを取り巻く事業環境は良好であるだけに、持続的な利益成長・利益率向上施策(為替変動リスク低減策、ストック収益拡大戦略、売上ミックス改善戦略など)の進捗に期待したいと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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