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NSW Research Memo(8):中期経営計画最終年度も目標達成に向けて重点戦略を意欲的に推進(1)


NSWは2022年4月から2025年3月にかけて、中期経営計画を進行中です。この計画では、特にデジタル変革(DX)が重要視されており、同時にサステナビリティや社会課題への貢献がテーマとなっています。DXの進展は大企業のみならず、中堅・中小企業や各種業界にも波及しており、IT市場の成長をけん引するとNSWは予想しています。彼らの戦略では、DX技術の提供から企業変革のパートナーへの進化を目指し、顧客価値の追求、収益力強化、戦略的投資を重点に置いています。また、人材戦略やパートナーシップ、デジタル戦略を共通基盤として活用しています。

*13:08JST NSW Research Memo(8):中期経営計画最終年度も目標達成に向けて重点戦略を意欲的に推進(1) ■NSW<9739>の中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の概要
同社は、現在、2022年4月から2025年3月の3ヶ年を対象とする中期経営計画を推進中である。計画の前提となる事業環境については、新型コロナウイルス感染症拡大を契機としてデジタル化や事業変革の必要性が高まったことから、国内IT市場は着実に成長すると見込んでいる。なかでもDXは、企業規模では大企業のみならず中堅・中小企業においても、また業種では製造業だけでなくサービス業・農業等も含め幅広い分野で加速し、今後も市場成長をけん引すると予想し、同社のビジネスもDXを中心にさらなる成長が期待できる事業環境であると見込んでいる。併せて、気候変動や地政学リスク等の不確実性の高まる社会に対応するため、サステナビリティ等社会課題への貢献も重要なテーマとした。

中期経営計画では、「デジタル変革による社会と企業の持続的成長の両立~技術と知によりお客様とビジネスを共創するSIerへの進化~」を基本方針に、「顧客にDX技術を提供するパートナー」から「企業変革をともに推進するパートナー」へと事業領域を拡大し、事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいる。この基本方針を実現するために、顧客のビジネス変革、アライアンスパートナー、デジタル技術などに、同社が有するデバイス・組込み開発、クラウド・インフラ技術、業種・業務知識などのナレッジを組み合わせて、「DX FIRST」と「共創」(企業が様々なステークホルダーと協働して、ともに新たな価値を創造すること)をコンセプトとして掲げて推進している。

また、中期経営計画達成に向けた具体的な重点戦略としては、「DX実現による顧客価値の追求」「選択と集中による収益力強化」「将来成長に向けた戦略的投資」を、また重点戦略推進の基盤となる共通戦略として「人材戦略」「パートナー・アライアンス戦略」「デジタル戦略」を掲げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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