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ベルシス24 Research Memo(2):全国で37拠点、約3万5千人の従業員を擁する、コンタクトセンター大手


ベルシステム24ホールディングスは、日本国内で37拠点、約3万5千人の従業員を擁するコンタクトセンター企業で、特に通信系企業との取引が多い。1982年にコールセンターのアウトソーシング事業を開始し、2015年に東証1部に再上場。現在、伊藤忠商事とTOPPANホールディングスが主な株主で、これらの資本提携を活用しさらなる事業展開を図る。また、コロナ禍を踏まえた新しい働き方として在宅勤務を推進し、2021年には本社を神谷町トラストタワーに移転。さらに、2022年4月には東証プライム市場に移行し、2024年には新しい代表取締役として伊藤忠商事から梶原浩氏が就任。梶原氏は中期経営計画を基に、引き続き伊藤忠グループとの連携を強化し、企業の発展をリードする見込みである。

*15:02JST ベルシス24 Research Memo(2):全国で37拠点、約3万5千人の従業員を擁する、コンタクトセンター大手 ■会社概要

ベルシステム24ホールディングス<6183>は、2024年2月末現在、国内37拠点、臨時従業員を含めて従業員数約3万5千人、ブース数(同社国内拠点でオペレーション業務を実施する席数)約20,000席と、国内最大規模のCRMクラウド基盤を擁する国内コンタクトセンター大手である。国内の自社センターが多く、特に通信系企業との取引比率が大きい。

同社は、1982年の国内初の本格的なコールセンターのアウトソーシング受託事業の開始から、事業を拡大してきた。2014年10月に伊藤忠商事の資本参加を経て、2015年11月に東証1部に再上場を果たした。2024年2月末現在では、伊藤忠商事が筆頭株主で40.72%を保有し、2017年11月に資本参加したTOPPANホールディングスが14.33%を保有する。同社グループは伊藤忠商事、TOPPANホールディングスとの資本業務提携を最大限に活用し、さらなる事業展開による企業価値の一層の向上を目指している。また、コロナ禍に対応して在宅勤務とオフィス勤務の両立を実現した新しい働き方に対応することも視野に、2021年6月に本社オフィスを「神谷町トラストタワー」に移転した。2022年4月には東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行した。

2024年4月には、伊藤忠商事で執行役員情報・通信部門長を務め、同社の社外取締役として同社の業務・戦略に精通している梶原浩(かじわらひろし)氏が新たに代表取締役に就任した。新社長は、伊藤忠商事に戻った野田俊介(のだしゅんすけ)前代表取締役とともに、伊藤忠グループとの連携を十分に活用して、中期経営計画に基づき同社の発展をリードすると期待される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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