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馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:コロナショックでも、下落率の小さい銘柄に注目


(執筆:2020年3月23日)


皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

株式市場は金融政策の限界を見透かしているかのような値動きが続いています。株価の下落で米国のVIX指数は一時80ptを超え、リーマンショック級の危機を意識し始めました。現在は感染拡大の中心地が米国や欧州へと移動してきており、欧米経済への悪影響が懸念され始めています。

パンデミック(世界的流行)が現実のものとなり、各国政府が渡航制限や国境封鎖、各種イベント中止などの施策を打ち出したことで、ヒトの流れが止まり、グローバルなリセッションが避けられないとの見方が強まっています。この相場の中で投資家ができることは株価指数との連動性が低い内需株への投資が挙げられます。今回は、相場が急落した時に下落率が小さい銘柄に注目してみます。

◆ディフェンシブ株にあたる鉄道輸送関連

鉄道輸送は元々景気変動の影響を受けにくい公共サービスの1つです。感染予防対策としてリモートワークを活用する企業が増えた事で一旦売られている鉄道輸送関連株ですが、ディフェンシブ株にあたりますので、いずれ値を戻す可能性が高いセクターと考えられます。東日本旅客鉄道<9020>、東急<9005>、東武鉄道<9001>などの鉄道輸送関連株は今後、底堅い値動きが期待されます。

◆巣ごもり、ネット通販で「宅配」が増加

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、臨時休校や在宅勤務、自宅待機などの対応がとられ、ECの需要は高まっているようです。安心安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地<3182>では、同社が運営する「Oisix」にて、臨時休校を受け給食向けの牛乳の供給先に困っている酪農家を緊急支援する「牛乳支援コーナー」を開設したところ、2時間で1週間分の予定数量が完売し、追加販売を発表するほどの人気を博しました。

また、休校となった家庭では子どもたちが外出を控える傾向が続いており、食品宅配ニーズも高まっていることから、この流れを株価も好感した値動きとなっています。さらに、EC需要の高まりから宅配ニーズも増加したことで、SGホールディングス<9143>が急反発する局面も見られました。

◆システムインテグレーション関連は底堅い

前回(3月10日配信「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:リーマンショック以降も配当を継続している銘柄」)も取り上げたオービック<4684>は、システムの運用支援やクラウドサービスが好調で、下げ止まる値動きが見られます。

また、国内システムインテグレーター大手で金融業向けに強みを持つ野村総合研究所<4307>は値を戻してきています。システムインテグレーション関連はコロナの影響を受けにくい業態と考えられるため、有望株で割安となっている銘柄は引き続き注目だと言えるでしょう。

その他にも、コロナショックという状況下にも関わらず、下落率の小さい銘柄があります。マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。


(その他の代表的な『コロナショックでも、下落率の小さい銘柄』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)

次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)




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