
中日で監督や投手コーチなどを歴任した森繁和氏が29日、TBS系「サンデーモーニング」にご意見番として生出演。自身が発掘した巨人ライデル・マルティネス投手(28)の成長ぶりを語った。
マルティネスは森氏が中日の監督に就任した直後の17年2月、中日と育成契約を結んだ。マルティネスを発掘したのはコーチ時代で「その頃はまだ19歳、20歳くらいだったんですけど、たまたまドミニカに行っていた時に、テレビをつけたらたまたま投げてたんです。それで気になって。ビザがなかったもんですから、翌年にドミニカからキューバに飛んで、交渉に行ってきました」と明かした。
当時の投球を振り返り「ボールは速かったんですけどね、コントロールがまだ、それから変化球もまだまだ。ボールを投げるって事があんまり好きじゃなかったものですから、どんどんゲームで投げさせようと。先に先発をやらせて、それからリリーフ。1イニングで全力いけるボールを投げさせた」と語った。
今季から巨人でプレーするマルティネスは、27日のDeNA戦(東京ドーム)で、開幕から30試合連続無失点を記録。プロ野球歴代単独3位に浮上し、田島(中日)の持つセ・リーグ記録にも王手をかけた。
マルティネスの他にも、故ブランコ氏や昨季まで中日に所属したビシエドら、数多くの助っ人外国人を発掘。大事なことについて「日本に来て事件を起こされたら困るので、まずは性格ですね。そういうのをゲーム前から少しずつ見て。お酒を飲ませながら正体を見破る。日本に連れてきたからには、合わないでは困る。積極的に金を稼ぐんだという気持ちがないと」と話した。