
<ロイヤルズ9-5ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇カウフマンスタジアム
ドジャース大谷翔平投手(30)が、今季3度目の登板を2回1安打1四球無失点1奪三振で終えた。
初回は安打と四球で1死一、二塁とピンチを招いたが、パスクアンティノへ160キロ超えの直球を連発。2ストライクからメジャー自己最速、今季球団最速の101・7マイル(約164キロ)の直球で二ゴロ併殺に打ち取った。
大谷は今季初の2回のマウンドにも上がり、3者凡退に抑えて登板を終えた。2回を27球、1安打1四球無失点1奪三振の内容で、10球投じた直球のうち、160キロ超えが5球だった。
【大谷の一問一答】
-コントロールを振り返って
「細かいところは別として、積極的にゾーンを攻められたっていう感じです」
-二刀流に慣れるのは時間がかかりそうか
「今日はノーヒットでしたけど、単純に打撃のアプローチとしては、そこまでいい結果のアプローチではなかったのかなっていうところなので。バッティングとピッチング、それぞれ同じ日にやりますけど、基本的には分けて考えるので。ピッチングが良くて、バッティングは良くなかったなっていう1日だったかなと思います」
-100マイルを投げられるのはリハビリの過程で想像できたか
「ライブBPで投げ続けていたら、投げてはなかったのかなと思うので。そういう意味ではやっぱり実戦で早めに短いイニングでちょっと投げることによって、そういう球速帯に慣れていくっていうのはいいことじゃないかなと思うので。そこも今日ひとつよかったところかなとは思います」
-2度の肘の手術ということで、それまで投げていた球が戻ってくるかという心配は
「1回目より感覚は術後からすごい良かったので、術式も多少違いますし。そういう意味では1回目よりもだいぶ良かったので。ドクターとの話の中でも、戻る確率はやっぱり高いっていう話ではあったので、自信はありましたけど。球速帯だけではなくて、投げ方も含めて、まだまだちょっと改善の余地はあるとは思うので、これからかなと思います」
-打席は慌ただしそうだったが、万全の準備はできたか
「そこまでピッチングをやってるから…さっきも言いましたけど、基本的には分けて考えるので。結果は悪かったですけど、基本的にはDHで1回1回代打みたいに出るよりは、マウンドからそのままの流れでいった方が、自分の中ではナチュラルな感じがするかなと思います」
-球宴のホームランダービーは出るか
「どうですかね。現行のルールはなかなか厳しいので。そうですね。今のところチャンスはないかなとは思ってます」
-縦のスライダーとプレートを踏む位置について
「その方が抑えられると思ったからですね」
-ケガの再発に対する恐怖は感じていない
「あんまり、なんて言うんですかね、まだ思いきり投げる、投げようとは思ってはなかったですけど。やっぱりどうしてもランナーが二塁に行ったりとか、ランナーがたまってくると、どうしても打たれたくないという気持ちの方が先行して、どうしても上がってくるので。自然に上がってしまってるなという感じがあると思います」
-ストレートの回転効率は術後の課題の1つだったが、今日はおそらく85%を超えている。理想に近づいているか
「回転効率も球速帯との比較が一番大事だと思うので、どうですかね。今日みたいに100マイル近く出てる中でも、浮力も悪くなかったですし。それなりのスピン効率はしてたと思うので、まだ全部はチェックしてないですけど、進歩はしてるのかなと思います」
-打撃は昨日まで5戦4発
「今日、コマンドが素晴らしかったと思いますし、相手のピッチャー(ルーゴ)も。なかなか打線として粘り強くいけなかったなっていう印象かなと思うので、その中でも、2-0のとこ(第3打席)ですかね。あそこのフライ(中飛)が入ってれば、またちょっと違う展開になったのかなとは思うので。あと少し、ちょっと押し切れなかったなという印象かなと思います」
-この2試合で縦のスライダーが有効。手応えは
「よかったとは思いますね。球速もよかったですし、自分の投げたいイメージで変化も含めて、ロケーションも含めて落とせてるかなと思うので、そこは良かったんじゃないかなと思います」
-球速はもう少し力を入れれば出る感覚があるのか。
「さっきも言いましたけど、出しにはもちろんいってないので、さっきも言いましたけど、ランナーがたまってきて、どうしても1本打たれたくないという気持ちになると、それなりの球速帯に投げにいってしまってるという感じなので、今の段階でそこまであげなくてもいいなという自分と、やっぱりゲームの中なので、先制点をあげたくないというチームとのバランスなのかなと思います」