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日本モーゲジS Research Memo(5):20年3月期は期初計画を据え置くも住宅金融事業の好調持続で上振れか


■今後の見通し

1. 2020年3月期の業績見通し
日本モーゲージサービス<7192>の2020年3月期の業績予想については、営業収益で前期比5.6%増の6,615百万円、営業利益で同3.6%増の1,200百万円、経常利益で同4.1%増の1,201百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同1.9%増の818百万円と期初計画を据え置いている。ただ、第2四半期までの進捗率は営業収益で50.6%、営業利益で58.2%と直近3期の平均進捗率(営業収益48.2%、営業利益49.0%)を上回っていること、10月以降も消費増税の反動が若干あったものの住宅金融事業については引き続き計画を上回る伸びが続いていることから、会社計画の上振れ余地は大きいと弊社では見ている。このため、同社では上振れた利益の一部を新規商品の開発やブロックチェーン技術を用いた新たなクラウドサービスの開発など、将来の成長に向けた投資に充当していくことを検討している。いずれにしても第3四半期が終わった段階であらかたの見通しが固まるものと思われる。

(1) 住宅金融事業
住宅金融事業の営業収益は前期比9.2%増の2,368百万円、営業利益で同10.3%減の525百万円を見込んでいる。期初段階では消費増税の反動減やフラット35不正利用問題による影響を考慮して保守的に計画を立てていたが、前述したように10月以降も反動減は想定よりも緩やかなものにとどまり、市場シェアも拡大していることから、特に利益面では計画を大きく上回る可能性がある。

(2) 住宅瑕疵保険等事業
住宅瑕疵保険等事業の営業収益は前期比6.1%増の3,752百万円、営業利益は同12.2%増の550百万円を見込んでいる。第2四半期までの進捗率は営業収益で47.2%、営業利益で46.1%と計画どおりの進捗となっている。10月の大型台風による工事遅れや損害率の上昇など一部懸念要因はあるものの、引き続き住宅瑕疵保険やグループ会社商品の縦積み営業を推進することで戸建住宅向けのシェアを拡大し、また、落ち込んでいた共同住宅向けについても営業強化により挽回していく方針となっている。

(3) 住宅アカデメイア事業
住宅アカデメイア事業の営業収益は前期比12.0%減の495百万円、営業利益で同50.3%増の125百万円を見込む。第2四半期までの進捗率は営業収益で48.8%、営業利益で32.4%となっており、利益の進捗がやや遅れているが、新たなクラウドサービスの開発等にも費用を投下しているため、利益はその動向によっても増減する可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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