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ネットイヤー Research Memo(6):2020年3月期は単独ベースで黒字転換する見通し


■今後の見通し

3. 2020年3月期業績見通し
ネットイヤーグループ<3622>の2020年3月期の連結業績は売上高で前期比12.4%増の6,200百万円、営業利益で同270.7%増の80百万円、経常利益で同283.5%増の80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で56百万円(前期は83百万円の損失)となる見通し。季節要因により期の前半は損失を計上する可能性があるものの、通期では会社計画を達成できるものと弊社では見ている。

企業のデジタルマーケティングへの投資意欲は依然旺盛で、市場環境の追い風が続くなか、不採算取引の見直しが一巡したことや、NTTデータとの協業効果もあって単独ベースの売上高は10%弱の増収となる見通し。また、トライバルメディアハウスも需要が旺盛で、10%超の増収ペースが続く。単独ベースの経常利益はプロジェクトの収益性改善と増収効果により、60〜80百万円の黒字(前期は57百万円の損失)に転換する一方で、トライバルメディアハウスは、人件費や開発費の増加に加えて、内部管理体制強化のためのコスト増を予定しており、利益面での貢献は低いとみている。

なお、NTTデータとの協業については今後、テーマごとに複数の分科会を作り、協議していく予定になっており、テーマとしては営業活動方針や業務効率の向上施策などが挙げられる。また、プロジェクト売上を拡大していくためには、受注リードタイムを短縮していくことも重要課題と考えており、今後そのノウハウをフォーマット化して社内で共有化する取り組みも進めていく予定になっている。

人材については前期末比で30名程度増員する予定で(NTTデータからの出向者含む)、うち2019年4月の新卒社員数は15名となっている(前年比横ばい)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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