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プレサンス Research Memo(3):近畿圏は市場環境良好。近畿圏、東海・中京圏で供給戸数No.1継続


■プレサンスコーポレーション<3254>の市場動向

1. マンション市場の動向
全国の新築マンション供給は足元堅調に推移している。その中で、首都圏と近畿圏を比較すると市場動向に違いが見られる。首都圏では供給戸数が前年比3.4%増の37,132戸(2018年1月~2018年12月)であるのに対し、近畿圏では前年比7.1%増の20,958戸(同)と伸びが著しい。

また、マンションの初月契約率(初月契約戸数/発売戸数、2018年1月~2018年12月)で見ても、首都圏が62.1%に対して近畿圏は74.5%と好不調の目安とされている70%を年間通して上回った。首都圏に比べ、近畿圏の方が消費者の手が届きやすい状況である。近畿圏が主要事業エリアの1つである同社にとっては、好ましい市場環境と言えるだろう。

2. マンション供給ランキング
分譲マンション供給ランキング(不動産経済研究所2019年2月20日発表)において、同社は近畿圏で9年連続第1位(2018年)、市場シェアで19.7%。東海・中京圏でも7年連続の第1位(2018年)、市場シェア19.9%であり、首都圏以外の両市場で圧倒的な事業基盤を保持している。近畿圏や東海・中京圏においては、過去から築いてきた地場の不動産業者等との信頼関係をベースにした土地の取得に強みがある点、顧客ニーズにマッチしたマンションを適正価格で供給している点、親しみやすいヤドカリや女優の吹石一恵さんをキャラクターにした広告宣伝、などが高いランキングのドライバーとなっている。全国では、住友不動産に次いで2位に位置しており、財閥系デベロッパーが上位を争う中で、同社の躍進は注目に値する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)




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