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テクマト Research Memo(5):高い成長性、収益性と潤沢な手元キャッシュで財務状況は良好


■テクマトリックス<3762>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
財務状況に問題はない。2016年3月期に楽天<4755>からの自社株買いのために2,500百万円の長期借入を行い、固定負債が増加していたが、2017年3月期は着実に返済・減少した。また利益剰余金も積み上がり、期末の自己資本比率は27.9%(前期比2.8ポイント向上)となった。

期末での有利子負債は2,500百万円となったが、当該借入金に対する金利負担も低いことから、現金及び預金が5,458百万円あり、財務面にはまったく問題はない。

キャッシュフローが着実に積み上がっている点からも財務に問題ないことがわかる。営業活動によるキャッシュフローが、前受保守料の増減額の減少などにより1,629百万円の収入(前期は1,366百万円の収入)、投資活動によるキャッシュフローがその他の敷金の回収による収入の減少などで454百万円の支出(前期は89百万円の支出)、財務活動によるキャッシュフローが長期借入金の返済等による支出の増加で414百万円の支出(前期は869百万円の支出)となった。以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は5,458百万円(前期末は4,698百万円)となり、十分なキャッシュを保有している。

経営指標を見ると、健全性を表す自己資本比率は利益剰余金の積み上げで27.9%と前期比で2.8ポイント向上したほか、流動比率も150.2%とわずかながら改善した。有利子負債比率も51.9%と16.4ポイント改善しており、健全性の問題はない。収益性を表すROA、ROE、売上高営業利益率についても、過去最高利益の更新で、いずれの指標も向上している。潤沢なキャッシュも保有し、必要に応じて機動的なM&Aなどの成長投資を行うことが可能な財務状況である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)



<NB>

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