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Iスペース Research Memo(5):17/9期もインターネット広告事業が収益のけん引役に


■今後の見通し

(1) 2017年9月期業績見通し

インタースペース<2122>の2017年9月期の連結業績は、売上高が前期比9.8%増の25,585百万円、営業利益が同11.0%増の1,000百万円、経常利益が同11.0%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.4%増の620百万円と増収増益を見込んでいる。メディア運営事業については前期比横ばい水準で見ており、インターネット広告事業が収益のけん引役となる。また、2017年9月期はネイティブアドや新規事業の開発体制を強化するため、優秀なエンジニアの採用を強化していく方針で、開発費・人件費など合わせて約1億円の費用増を新規事業開発関連で見込んでいる。事業セグメント別の見通しと施策については以下のとおり。

○インターネット広告事業
インターネット広告事業の売上高は前期比10%増の24,900百万円、営業利益も増収効果によって増益を見込んでいる。アフィリエイト広告が好調を持続する見通しで、カテゴリー別ではeコマースで18%増と2ケタ伸長を見込んでおり、その他の主要カテゴリーについても5%程度の増収を計画している。引き続き、パートナーメディアとの連携を強化し、新規ジャンルやクライアントの開拓にも注力していく。金融カテゴリーに関しては、クレジットやカードローンなど従来弱かった分野をクロスセルや単価の見直しなどを進めることで獲得していく方針だ。

SFAについては携帯電話の販売が伸び悩む中で、店舗稼働率の底上げや地方の携帯ショップの開拓、新商材の開発に加えて、携帯ショップ以外の販路に開拓にも注力していく。商材としては前期に引き続き、スマートフォン向けセキュリティパックの伸びが期待される。また、生産性の向上にも取り組んでいく方針で、SFAの粗利率については前期比で若干の上昇を見込んでいる。

ネイティブアド配信サービス「X-lift」については、前期2億円から今期は3~4億円を見込んでいる。今期も掲載枠の確保を進めていくと同時に「X-lift」の機能向上など開発も進めていくため、通期では若干の損失が続くが、ネイティブ広告の配信も月を追うごとに増加しており、単月ベースでの黒字化は期の後半に達成できる見通しで、2018年9月期からの収益貢献が期待される。

また、海外事業については売上高で前期比1億円程度の増収、営業損失は前期並みの水準を想定している。売上高としては前期比2倍超の増加となる見通しだ。タイが金融カテゴリーの落ち込みで伸び悩みが懸念されるが、インドネシアや新たにスタートしたシンガポールでのアドネットワーク配信サービスの売上寄与が期待される。同社では広告パートナーの育成や広告クライアントの開拓を進めながら、着実に事業を拡大していく考えだ。

○メディア運営事業
メディア運営事業の売上高は前期比若干減収の約6億円、営業利益は横ばい水準を見込んでいる。売上高については今期より一部商材について売上計上基準を変更(グロス表示からネット表示に変更)することで若干の減収となるが実質横ばい水準の計画となっている。このうちWebメディア(広告収入)については「ママスタジアム」の媒体価値が引き続き上昇するものの、業界全体でアドネットワークの広告単価が低下傾向となっているため、前期比横ばいで見ている。また、コンテンツも引き続きカジュアルアプリを継続的に投入していく方針となっている。また、今期中に新たにソーシャルメディアを2つ程度開発し、リリースする計画となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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