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今日の為替市場ポイント:新型コロナウイルス感染拡大でリスク選好の円売り抑制も


30日のドル・円は東京市場では109円08銭から108円81銭まで下落。欧米市場でドルは109円01銭まで買われた後に108円58銭まで反落したが、108円96銭で取引終了。

本日31日のドル・円は主に108円台後半で推移か。新型コロナウイルス感染による肺炎患者が増加していることから、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性が高いとみられる。

世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルス感染による肺炎患者が増えていることについて緊急委員会を開催し、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言した。市場関係者の間では「緊急委員会の開催が決まった時点で緊急事態が宣言されることは確定的」との見方が広がっていた。一方、さらなる感染拡大を阻止するための多国間協調も想定されており、ワクチンや治療法の開発が促進されるとの見方が多い。

ただ、新型のコロナウイルスの感染による肺炎患者の増加は数カ月程度続く可能性もあるため、中国を含めた複数の国における経済活動は当面停滞する可能性が高いと予想される。本日31日に発表される中国の1月製造業PMIは50程度と予想されている。12月実績の50.2を下回る見込みだが、2月の製造業PMIは大幅に悪化する可能性があるため、1月の数字が予想通りでも、リスク回避的な取引は継続するとの見方が出ている。



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