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注目銘柄ダイジェスト(前場):エンビプロHD、アダストリア、KTKなど




NRI<4307>:1780円(+3円)
小幅反発。第1四半期営業利益は前年同期比17%増の180億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。同期間では2年連続で最高となる。企業の積極的な省力化投資、競争力向上に向けたIT投資活発化を追い風に、金融機関を中心に幅広い業種でシステム開発が伸びたようだ。市場予想は170億円弱の水準とみられる。ただ、高値圏にある株価のさらなる上値追い材料までのインパクトは限定的のようだ。


エンビプロHD<5698>:687円(+71円)
一時ストップ高。グループ会社のエコネコルが「亜臨界融合技術・装置」を導入した新工場を開設したと発表している。同工場の開設によって、通常であれば廃棄される「バイオマス」「プラスチックごみ」「廃棄野菜」「住宅解体廃材」などの廃棄物や、リサイクル炭素繊維などの高難易度処理廃物を活用した高充填樹脂複合材原料を製造することが可能になるもよう。廃プラ処理への関心が高まっている中で、今後の展開に対する期待感が高まる方向へ。


大東建<1878>:13530円(-455円)
大幅続落。前日に6月の月次動向を発表している。建設事業の受注高は前年同月比23.3%減、5カ月連続でのマイナスとなっている。営業マンへのインセンティブが通常の月よりも多い「キャンペーン月」であったことから、受注回復も期待されたが、引き続き低迷が続く形になっている。4-6月累計では前年同期比19.8%減、会社側の通期計画は2.3%増であり、下振れ推移の格好にもなっている。


ピクスタ<3416>:1600円(+18円)
大幅に4日続伸。写真・イラスト等のデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」の登録クリエイター会員数が30万人を突破したと発表している。「特技を活かして一生続けられる仕事」として、写真やイラストを得意とする人たちからの支持が集まっていることが考えられるという。また、海外クリエイターからの投稿も増加傾向にあり、投稿コンテンツは半数以上が日本を含む「アジア素材」になっているとしている。


アダストリア<2685>:2184円(-159円)
大幅反落。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.7%減となり、5カ月ぶりのマイナスに転じている。客単価が同7.8%上昇した一方で、客数が同11.6%減少した。前期に在庫消化のための値引き販売を先行して行った反動に加え、一部商業施設のセール日程が後ろ倒しとなったことが影響。ユニクロの既存店が大幅増加となるなか、相対的な比較感からもネガティブに捉える動きが強いようだ。


識学<7049>:1848円(+24円)
大幅に反発。識学導入企業の一部を「識学アンバサダー」に認定し、新規導入を検討する企業向けに不明点解消を行える窓口を設立したと発表している。識学アンバサダーは、導入検討企業の識学に対する疑問や組織変革に対する不安を解消する制度。導入検討企業が希望した場合、導入済み企業の観点からアドバイスや回答をメールまたは対面で行う。制度導入が識学の普及に資するとの見方から、買いが入っているようだ。


ファーストリテ<9983>:67440円(+2350円)
大幅反発。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比27.3%増と急拡大し、3カ月ぶりのプラスに転じた。客数が同25.6%増と大幅に伸びたほか、客単価も同1.4%上昇と6カ月ぶりのプラスに転じている。「ユニクロ誕生感謝祭」を5月から6月に後ろ倒した影響と、夏物商品の販売が好調だったことなどが背景のようだ。伸長率の高さは13年8月以来とみられ、ポジティブサプライズが強まる形に。


KTK<3035>:370円(+19円)
大幅に反発。19年8月期第3四半期累計(18年8月-19年5月)の営業利益を前年同期比8.4%増の2.78億円と発表している。製造コストと調達コストの削減を実現し、業務効率を向上させたことから利益が拡大した。通期予想は前期比2.6%減の2.43億円で据え置いた。第3四半期累計時点で既に上回っていることから、上方修正への期待が広がっている。前日に大きく値を下げたことも買い戻しを促す契機となったようだ。




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