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前場に注目すべき3つのポイント~世界経済の景気後退懸念が和らぐ


2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:世界経済の景気後退懸念が和らぐ
■前場の注目材料:しまむら、前期営業4割減は想定内、今期見込みはコンセンサス上回る
■日立建、600億円投資、拠点拡充・システム強化、鉱山機械工場など国内再編


■世界経済の景気後退懸念が和らぐ

2日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。1日の米国市場は、中国の3月製造業PMIを受けて世界経済の景気後退懸念が和らいだほか、米中貿易交渉の進展に楽観的な見方も広がり、NYダウは329ドル高となった。また、3月のISM製造業景況指数が堅調な内容となったことも材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の21625円。円相場は1ドル111円30銭台と円安に振れて推移している。

中国の3月製造業PMIや米中貿易交渉の進展期待などは前日の上昇で織り込まれているとはいえ、海外株高の流れを受けた買い先行の相場展開が見込まれる。3月のISM製造業景況指数が堅調な内容となったことや円相場が円安に振れて推移していることを評価した流れが期待されるところである。また、米国市場では銀行や自動車のほか、半導体株も堅調な展開となっており、安心感につながりそうである。

インデックス売買が中心になると考えられるため、中小型株はやや手掛けづらくなりそうであるが、新年度相場入りに伴う新規資金流入への思惑から、全体的には底堅さが意識される。また、足元で低迷していた銀行株が強含みに推移してくるようだと、先高観につながりやすいほか、円相場が1ドル111円台を回復してきたことも支援材料になる。

また、楽観視はできないとはいえ、米中通商協議の継続に対しても買い戻しを誘う流れになりそうだ。中国上海指数は昨日2.5%超の上昇となり、3月以降の高値もち合い水準を上放れてきている。今後の米中通商協議の進展次第ではあろうが、中国の上昇インパクトも買い戻しを誘う流れに向かいやすいところである。中国の上昇が継続してくるようだと、日本株への支援材料になりやすいだろう。

その他、注目されていた新元号は「令和(れいわ)」と発表された。祝賀ムードの中で相場の下落トレンドは避けたいところであり、新年度で21500円を回復した日経平均は、この水準を固めておきたいところでもある。下げさせないといった思惑なども、徐々に上値追いにつながることも考えられそうだ。


■しまむら、前期営業4割減は想定内、今期見込みはコンセンサス上回る

しまむら<8227>が発表した2019年2月期決算は、営業利益は前期比40.7%減の254億円となり、計画通りの着地。2020年2月期は前期比36.5%増の347億円を見込んでおり、コンセンサスの278億円を上回る。店舗・売り場や商品構成などで改革を進めてブランド力を回復させ、業績の改善を目指す。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21509.03、+303.22)
・NYダウは上昇(26258.42、+329.74)
・ナスダック総合指数は上昇(7828.91、+99.59)
・シカゴ日経225先物は上昇(21625、大阪比+175)
・1ドル111円30-40銭
・SOX指数は上昇(1430.24、+34.73)
・VIX指数は低下(13.40、-0.31)
・米原油先物は上昇(61.59、+1.45)
・米中貿易戦争終結への期待感
・日銀のETF購入


・パナソニック<6752>米社と合弁、物流効率化、仕組みづくり
・サンデンHD<6444>テレワーク・時短勤務導入、車・流通など7事業会社
・フルテック<6546>小型カーボン炉、30分で2200度に、研究機関向け、価格3分の1
・日立建<6305>600億円投資、拠点拡充・システム強化、鉱山機械工場など国内再編
・住友重<6302>バイオマス発電設備受注、木質ペレット燃料源


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 3月マネタリーベース(2月:前年比+4.6%)

<海外>
・09:30 豪・2月住宅建設許可件数(前月比予想:-1.8%、1月:+2.5%)



<SF>

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