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来週以降を意識した押し目を拾う動きに期待【クロージング】


16日の日経平均は小幅に続落。12.18円安の22192.04円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。トルコ政府が一部米国製品への関税引き上げを表明するなどトルコ情勢の悪化のほか、中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことが嫌気された。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は22000円を下回って始まると、寄り付き直後には一時21871.70円まで下げ幅を拡大する局面もみられた。その後、「中国商務次官が貿易協議で訪米へ」との報道をきっかけに、前引けにかけて先物主導で急速に切り返す局面もみられた。しかし、後場は再びこう着感の強い相場展開となり、結局は小幅ながら続落で取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは銀行、証券、電力ガス、保険が小じっかりな半面、石油石炭、非鉄金属、化学、情報通信、倉庫運輸、パルプ紙、小売、サービスの弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、KDDI<9433>が重石となっている。また、中小型株の弱さも目立っており、マザーズ指数は1%超の下げで、連日の年初来安値を更新している。

東証1部の出来高は15億株台と若干膨らんだものの依然低水準であり、先物主導の売買で荒い値動きをみせている。もっとも、「中国商務次官が貿易協議で訪米へ」との報道から急速に切り返すなど、指値状況の薄い中では、大きく振れやすい状況である。外部環境の変化には引き続き敏感に反応しやすいであろう。明日は週末要因もあって商いは膨らみづらいだろうが、グローベックスの米株先物がしっかりであり、米株高が支援材料になる可能性がある。

また、来週は夏休み休暇明けで市場参加者がかえってくることもあり、中小型株の弱い値動きについても、陰の極といったところであろう。商いが増えてくるようだと、イレギュラー的な価格形成も落ち着きをみせてくる可能性がある。オーバーウィークのポジションは取りづらいところではあるが、業績が好調ながらも需給要因で下落している銘柄などへは、押し目を拾う動きも意識されてくるだろう。



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