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外部環境が不透明ななか、決算に向けた個別物色へ【クロージング】


6日の日経平均は3日ぶり反落。77.90円安の21567.52円(出来高概算14億6000万株)で取引を終えた。5日の米国市場では、中国の報復関税措置を受けて、米政府高官が交渉の可能性を示唆したことで米中貿易摩擦への警戒感が後退し買いが先行、NYダウは連日で200ドルを超える上昇となった。また、シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の21870円となるなか、これにサヤ寄せする展開が期待されていた。

しかし、寄付き直前にトランプ政権が1000億ドルの対中追加関税を検討と伝わると、為替市場では円高に振れ、グローベックスのNYダウ先物が大幅に下落するなか、日経平均は小幅に反落して始まった。その後は前日終値を挟んでの値動きが続く中、後場半ばには21742.84円まで上昇する場面もみられた。しかし、ファーストリテ<9983>が下げに転じたほか、ファナック<6954>が下げ幅を広げる中、利益確定の流れが広がる格好から、結局は下げに転じている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めていた。中小型株も次第に値を消す格好となり、マザーズ指数は今日の安値で取引を終えている。

大引けにかけて利益確定の流れが強まったが、日経平均については前日の価格レンジ内での推移であり、一先ず5日線、25日線、200日線は上回って引けている。米雇用統計については警戒する向きは限られているとみられるが、米中貿易摩擦への警戒のほか、米ハイテク株の不安定な値動きが手掛けづらくさせており、先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況が続きそうである。物色は個別に材料の出ている銘柄等にシフトしやすく、今後決算シーズンを迎えることもあり業績修正等も出やすく、発表を受けた後の荒い値動きが目立ってきそうである。(村瀬智一)



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