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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、英中銀のハト派姿勢受けポンド売り


8日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。英中銀は目先の成長率などに慎重な見通しを示す公算で、ポンド・円の下げがドル・円に波及する見通し。また、不安定な米国株を背景にリスク回避的な円買いに振れる可能性もあろう。

英中銀は7-8日開催の金融政策委員会(MPC)での討議を踏まえ、今晩21時に政策金利や議事要旨、四半期物価報告を発表する。政策金利の据え置きは織り込み済みだが、カーニー総裁の議会証言での強気な発言や堅調な消費者物価指数(CPI)などを背景に、経済成長率やインフレ率見通しが上方修正されれば、5月利上げ観測を後押しよう。

しかし、ポンドは年初から大きく値を切り上げているが、ある市場筋は「ポンドは期待先行で買われ、過熱感もある」と指摘。今晩は、英中銀が市場の観測に反して慎重な見解を示すとみられ、それを受けポンド・円を中心にクロス円は売り優勢となろう。

一方、引き続き不安定な米国株の動向も注目される。前日の米株式市場では買いが先行したものの、最終的に主要株価3指数はマイナス圏となった。本日のアジア市場時間帯での米株先物は切り返しているが、市場では「米株はまだ底は打っていない」と警戒を緩めていない。今晩も米株安となれば、リスク回避的な円買いが強まりそうだ。

ただし、米上院での予算方針に関する与野党の合意は、ドル売りを弱める要因となる見通し。また、ドイツの大連立合意を受けた4期目のメルケル政権に不透明感が広がり、引き続きユーロ・ドルは弱含むとみられ、ドルへの下押し圧力はある程度後退しよう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・18:15 カプラン米ダラス連銀総裁が討論会参加(独フランクフルト)
・21:00 英中銀金融政策委員会(政策金利は0.50%に据え置き予想)
・21:00 英中銀金融政策委員会の議事要旨
・21:00 英中銀四半期物価報告
・22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済見通し関連)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.2万件、前回:23.0万件)
・23:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁あいさつ・質疑応答
・03:00 米財務省30年債入札(160億ドル)
・米暫定予算期限切れ



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