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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、ドイツ政局の後退でユーロ買戻しも


今日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米政府機関の閉鎖に対する悲観論は広がっていないもようで、ドル買いに振れやすい見通し。ただ、ドイツ政局の不透明感払しょくを受けユーロ買いが強まれば、ドルの重石となりそうだ。

米政府予算の執行に伴う政府機関の一部閉鎖の問題は、与野党による事態打開に向けた協議が難航しており、日本時間22日午後の時点で解決には至っていない。与党・共和党のマコネル上院院内総務は、政府閉鎖を解除するかどうかで近く採決する見通しを示している。

ただ、市場ではこの問題に関し強い懸念は広がっていないようだ。2013年の医療保険制度改革法(オバマケア)をめぐる与野党対立では2週間程度で正常化されたことが想起されており、ある短期筋は「注目材料ではあるが、長引くとはみていない」と指摘する。週明けアジア市場で国内勢の押し目買いが観測され、ドル・円は110円半ばから後半に値を上げた。

今晩の海外市場でも米政府閉鎖問題が注視される見通しだが、ドイツ政局の後退が好感される可能性もあろう。ドイツ第2党の社会民主党(SPD)は週末の党大会で、メルケル首相との大連立政権の発足に向けた協議の開始を正式に支持。この決定を受け、ユーロ・ドルは本日アジア市場で利益確定売りが強まり1.2270ドル台から1.22ドル台前半に弱含んだ。
ただ、25日開催の欧州中銀(ECB)理事会に向け、これまでの緩和的な金融政策の縮小に対し思惑が交錯しており、ユーロ売り一辺倒には傾きにくい。直近の取引と同様に1.22ドル前後で押し目買いが入ればユーロが切り返す展開となり、ドルは110円後半で上値を押さえられるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・12月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.44、11月:0.15)
・ユーロ圏財務相会合





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