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今日の為替市場ポイント:英、加利上げ観測などでリスク選好的な円売り継続


28日のドル・円相場は、東京市場では112円03銭から112円42銭で推移。欧米市場でドル・円は一時111円83銭まで下げたが、112円36銭まで戻しており、112円29銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は112円台で推移か。英国、カナダの利上げ観測が浮上していることや米国株高を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは継続するとみられる。

カナダ中央銀行のポロズ総裁は28日、2015年に行った利下げは役割を果たしたとの見解を表明した。ポロズ総裁は米CNBCとのインタビューで、「2015年に実施した利下げはその役割を成し遂げた」との見解を伝えた。

報道によると、利上げを検討している理由についてポロズ総裁は「余剰生産能力が使い果たされている」との見方を伝えている。同総裁は「われわれは新たな金利決定に近づきつつあり、先入観は持ちたくない」と述べており、市場関係者の間では7月12日に0.25ポイントの利上げが決定されるとの観測が台頭している。ポロズ総裁は、今年1-3月期のカナダ経済は予想外に堅調な成長を記録したと指摘しており、今後は大幅に減速することはないとの見通しを示した。

カナダ中銀による早期利上げ観測が台頭したことから、28日の北米市場でカナダドルは1ドル=1.3117カナダドルから1.3013カナダドルまでドル安・カナダドル高に振れた。また、対円レートは一時86円33銭まで上昇し、今年2月22日以来となるカナダドル高・円安を記録した。原油安が一服していることや貿易収支が改善しつつあることから、市場関係者の間ではカナダドル・円は昨年12月15日の88円92銭に迫る可能性があるとの見方が出ている。



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