＜ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024：侍ジャパン7－1チェコ代表＞◇9日◇バンテリンドーム
世界一へ、再び侍ジャパンの挑戦が始まった。13日から始まる「ラグザス presents 第3回プレミア12」に向けた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本VSチェコ」が9日、バンテリンドームで行われた。4回から2番手で登板した才木浩人投手（26）は3回を無安打無失点、7奪三振の完全投球。侍デビュー戦で勝利投手になった。
◇ ◇ ◇
圧巻の侍デビューに充実感を漂わせた。3回をパーフェクトピッチング。3者連続三振に加えて4者連続三振と計7奪三振。「SAIKI」の名をとどろかせた。
「久々の実戦だったので思い切って投げていこうと思った結果、すごくいいピッチングができました。真っすぐにフルスイングしてくるバッターが多かったのでこっちも負けずにどんどん押していこうというピッチングでいきました。気持ち良かったです」
4回から2番手でマウンドに上がると、チェコ打線を次々ときりきり舞いにさせた。先頭を三ゴロに仕留めると、続くムジークにはフルカウントから高め151キロで空振り三振。次打者も153キロで見逃し三振と奪った。快投は止まらない。5回にはフォークで空振り三振を奪うなど、3人で片付けると、6回は3人ともに直球で三振。前の回から合わせて4者連続三振とした。
3回を無安打無失点、7奪三振と圧倒。「真っすぐで押すところは押してフォークも投げていろんなことができた。すごくいい登板になった」と手応え十分だった。この日最速は153キロをマーク。7奪三振のうち6つを直球で奪い、直球の強さを証明した。
7日には26歳の誕生日を迎え、DeNA牧や楽天早川ら同学年メンバーでの「98年会」も実施。焼き肉をともにつつき、ケーキも用意された。仲を深めて、結束力を高めた。6回にはソフトバンク栗原の犠飛で勝ち越し、阪神でチームメートの森下が適時打。流れを呼ぶ好投で勝利投手も舞い込んできた。
侍ジャパンのデビュー戦で快投し、「ホッとしている」と表情を崩した。誕生日には世界一への誓いも立て、いよいよプレミア12の本大会に入る。「すごくいい感じなので、あとは微調整してしっかり試合に入れたら」。日本のために懸命に腕を振る。【林亮佑】
