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前場に注目すべき3つのポイント~新年度相場入り、海外勢の動向に関心


3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:新年度相場入り、海外勢の動向に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、11日の決算発表延期の可能性、上場廃止のリスクも


■新年度相場入り、海外勢の動向に関心


名実共に新年度相場入りとなる。先週末の日経平均は前日同様の時間帯から売られるなか、安値引けとなった。引け味は悪いが、機関投資家等の益出しはある程度は警戒されていたこともあり、新年度相場入りで仕切り直しといったところであろう。

足元の需給では海外勢の売りに対し、個人投資家の買い越しが目立つ。日経平均はもち合いレンジでの推移が続く中、個人はレンジ下限レベルでの押し目買いに動いたとみられる。3月24日申し込み時点の信用残高では、買い方と売り方の評価損益率が約5ヵ月半ぶりに逆転し、売り方が優位の需給状況となっている。

日経平均はレンジ相場が続くなか、新年度入りを機に海外勢が買い越しに転換してこないと、センチメントを悪化させよう。なお、プログラム的な要因が大きいとみられるが、海外勢については4月が買い越しとなる傾向にある。

まずは日銀短観(企業短期経済観測調査)が注目される。民間のシンクタンクなどの予測では、大企業の製造業の景気判断は2期連続で改善するものの、先行きについては、米国経済政策に対する不透明感などから悪化するとの見方である。また、今回の短観は、株高と円安をけん引してきた「トランプ相場」の勢いが一服したことが、企業の景気判断にどう反映されるのかが注目されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り510万株、買い610万株、差し引き100万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


03月27日(月):60万株の売り越し
03月28日(火):180万株の買い越し
03月29日(水):580万株の売り越し
03月30日(木):370万株の売り越し
03月31日(金):230万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20663.22、-65.27)
・NY原油は上昇(50.60、+0.25)
・シカゴ日経225先物(18960、+50)
・独3月失業者数、3万人減
・英10-12月期経常収支、赤字幅縮小へ

・東芝<6502>、11日の決算発表延期の可能性、上場廃止のリスクも
・川崎重<7012>、20年度までに造船縮小で構造改革進める
・ヤフー<4689>、今月から「週休3日」導入へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  日銀短観(3月概要・要旨)
・08:50  日銀短観(大企業製造業DI)(1-3月)  14  10

<海外>
・10:30  豪・小売売上高(2月)  0.3%  0.4%
・10:45  中・財新製造業PMI(3月)  51.4  51.7




<SK>

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