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NYの視点:パウエルFRB議長、年あと2回の利上げも視野か=議会証言


米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は半期議会証言(上院銀行委員会)で、米国経済が堅調なペースで拡大しているほか、労働市場も強まっており、インフレも上昇基調で段階的な利上げが更なる成長の拡大を支援すると、利上げ軌道を再確認した。データトレックリサーチは、議長は年内あと2回の利上げを視野に入れていると指摘した。米金利先物市場での年あと2回の利上げ確率は56.8%。1カ月前は51.3%だった。このため、ドル買い材料となった。

焦点となっていた貿易や税制改革による経済への影響では、「判断するのは時期尚早」との考え。中央銀行の仕事は経済で、貿易は議会が管理するものとしたものの、一般的な考えとして、「オープンな貿易は諸国の成長ペースを引き上げる」とし、逆に保護主義が経済に悪影響を与えると述べた。ただ、障壁が取り除かれれば、米国経済にとって支援材料になると加えた。

利回り曲線の平坦化に関しては、議論が多くされていると指摘。実際に重要なのは中立金利の水準だとした。市場関係者は長期的な金利水準の示唆を求めて、利回り曲線に注目しているようだとし、FOMCでもよく協議される事柄だとした。長期的成長見通しは昨年と同じく、年率1.8%と見ている。一部のFOMC高官やエコノミストが警戒しているように、米国経済が近々景気後退(リセッション)に陥るとは考えていないようだ。税制策や財政策が今後2.3年の成長を支援すると予想していると楽観的な見解を示した。

■パウエルFRB議長議長証言ポイント

●経済
「「米国経済は堅調なペースで拡大」「広範な経済成長の見通しは堅調」
「税制策や財政策が今後2.3年の成長を支援すると予想」

●雇用
「労働市場は強まった」「失業率は一段と低下を予想」

●インフレ
「インフレ目標の達成の勝利宣言はしない、目標に達しただけ」「一段の上昇を望む」

●貿易や税制改革
「影響に言及するのは時期尚早」
「オープン貿易は良いこと、関税障壁望まない」
「貿易論争が賃金の伸びを弱体化させると懸念」

●賃金
「賃金の伸び、高インフレを生まず」
「更なる賃金の伸びが望ましい」
「賃金は危機前のペースで伸びていない」
「高い生産性が停滞した賃金を解決する」

●イールドカーブ
「利回り曲線に皆注目。イールドカーブの形は長期金利のメッセージと見ている」
「実際に重要なのは中立金利の水準」

●金融政策
「段階的な利上げが成長拡大へ」




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