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新興市場の中小型株が逆行高の動きをみせられるか注目


 25日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。24日の米国市場ではNYダウが710ドル安と大幅に下落した。全米各地でウイルス感染者数が連日急増していることや米国が欧州連合(EU)と英国からの輸入品に対し新関税を検討しており欧米貿易戦争勃発への懸念が浮上。また、国際通貨基金(IMF)が世界、米国経済の見通しを一段と引き下げ、景気後退が深刻化する可能性を警告したことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の22225円。円相場は1ドル107円00銭辺りで推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス売りによって、ギャップスタートとなりそうだ。全米各地でウイルス感染者数が連日急増していることは既に伝えられていることもであり、東京都でも感染者数が増加している状況が伝えらえていたことから、改めて売り込む流れにはならないだろう。そもそも積極的なポジションは取りづらい需給状況であり、薄商いの中でのインデックス売りの影響は大きいだろうが、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。

 日経平均は25日線や節目の22000円辺りが意識されるが、引けの段階でこれらを上回っていれば、同水準が支持線としての意識に向かわせよう。そのほか、物色面においては、昨日IPOした3社の動向が注目されそうである。フィーチャ<4052>、コパ・コーポレーション<7689>が買い気配のまま初値がつかず、ロコガイド<4497>については公開価格の2.3倍で寄り付いた後、ストップ高で終える人気ぶりであった。最高の需給環境の中でのIPOとなったことで、動向が注目される。

 また、コロナ感染第2波への警戒が高まっており、再びバイオ株のほか、テレワークなどの関連銘柄への物色が強まる可能性がありそうだ。インデックスに絡んだ商いで主力銘柄は手掛けづらくなる中、新興市場の中小型株が逆行高の動きをみせてくることができれば、今主体の中小型株物色の流れが一段と強まる可能性がありそうだ。


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