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ハイテク株にはショートカバーの流れが優勢に


 2日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行となろうが、次第にこう着感が強まりそうである。1日の米国市場はトランプ大統領が米中協議の進展を示唆したことが材料視され、NYダウは連日で200ドルを超える上昇となった。また、AMDが10%超の上昇となるなど、半導体関連が相場をけん引していることもポジティブ視される。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の21765円。円相場は1ドル112円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行することになろうが、時間外で決算を発表したアップルが弱含みに推移している。米雇用統計を控えており、発表後の利上げへの思惑等も気掛かりとなる中、日経平均は節目の22000円突破は厳しいだろう。そのため、5日線を支持線とする中で、前日の価格レンジ内での推移になりそうである。

 一方で、米半導体株の上昇は支援材料になるため、アップルの決算がアク抜けとの見方として判断が強まるようだと、本日もハイテク株にはショートカバーの流れが優勢になる可能性がある。米中緊張緩和に加えて、米中間選挙も大きな波乱は無いとの見方がされてきており、売り込まれていたハイテク株には買い戻しの流れが次第に強まりやすいとみておきたい。

 また、ザラ場に三菱商<8058>、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>の決算が予定されている。コンセンサスを上回る内容となるようだと、中国関連への買い戻しも誘い込む流れになりやすいとみておきたい。その他、昨日の中小型株は前場半ば辺りからダレる格好だったが、短期の値幅取り狙いの資金が中心であり、いったん値動きが鈍ると、資金の逃げ足も速い。オプトエレクトロニクス<6664>、ネオス<3627>、ロコンド<3558>といった、強いトレンドが続いている銘柄での日替わり的な物色がしばらく続きそうである。


<AK>

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