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日経平均は207円高でスタート、INPEXやNECなどが上昇


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28086.72;+207.76TOPIX;1957.45;+13.35


[寄り付き概況]

 30日の日経平均は207.76円高の28086.72円と反発して取引を開始した。前日29日の米国株式市場は続落。ダウ平均は184.41ドル安の32098.99ドル、ナスダックは124.04ポイント安の12017.67で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のジャクソンホール会議でのタカ派発言を受けて、利上げペース加速を警戒した売りが継続し、寄り付き後、大きく下落。その後、値ごろ感からの買いにダウは一時上昇に転じる局面もあったが、長期金利の上昇を受けてハイテク株の売りが相場を再び押し下げた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の日経平均が大幅に下落したことで自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、厚労省が新型コロナのオミクロン型に対応したワクチン接種を9月中に始める検討に入ったとの報道や、厚労省の専門部会が英アストラゼネカ製の新型コロナ治療薬の特例承認を了承したことなどを受け、経済活動の本格再開に対する期待が高まったことも株価支援要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、今週は8月の中国購買担当者景気指数(PMI)や8月の米雇用統計など重要経済指標の発表が相次ぐことから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された7月の完全失業率(季節調整値)は2.6%となり前月と同率だった。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.6%だった。また、7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍で前月から0.02ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.27倍だった。

 セクター別では、鉱業、石油石炭製品、ゴム製品、輸送用機器、卸売業などが値上がり率上位、パルプ・紙が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、メルカリ <4385>、NEC<6701>、オリンパス<7733>、ENEOS<5020>、ホンダ<7267>、日産自<7201>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、三菱重<7011>、JR東<9020>、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、JFE<5411>、キーエンス<6861>などが上昇。他方、吉野家HD<9861>、ファーストリテ<9983>、サイゼリヤ<7581>、レノバ<9519>などが下落している。

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