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売り先行、下値を探る動きになるのか


10日の米NYダウおよびナスダック総合指数の急落を受け、日本株市場でも売りが先行する展開が見込まれる。本日の取引は、米国の経済政策に対する投資家の懸念からダウとナスダックが大幅安となった影響を受け、日経平均も売りが優勢となって始まる可能性が高い。トランプ政権の関税政策が景気後退リスクを高め、投資家心理を悪化させていることが背景にある。一方で、これらのリスクは前日の下落である程度織り込まれ、自律反発を狙った買いが入る可能性もある。市場は、先日の下落で形成されたマドを埋める動きに注目しており、上値および下値のめどとして、それぞれ特定の価格帯が意識されている。

*08:25JST 売り先行、下値を探る動きになるのか [本日の想定レンジ]
10日の米NYダウは890.01ドル安の41911.71、ナスダック総合指数は727.90pt安の17468.32、シカゴ日経225先物は大阪日中比605円安の36475円。本日は、前日の米国株の大幅安や円高基調を嫌気して売りが先行して始まりそうだ。前日はトランプ米大統領の関税政策などが米景気後退の可能性を否定しなかったと受け止められ、投資家心理を悪化させ、日経平均は一時7日の直近安値(36813円)を下回る場面があったものの、節目の37000円台は維持して終了し、ローソク足は陰線を形成した。一定の押し目買い需要があることが確認される形となった。ただ、5日移動平均線(37273円)、25日線(38438円)は下落基調を続けており、下値リスクが拭えていないことには留意したい。ただ、トランプ政の関税政策に伴う景気後退リスクに対する投資家の不安心理は前日の下げである程度織り込んでいると思われ、下値では自律反発を狙った買いが入ることもあるだろう。その場合は、7日の下落の際に形成したマドの上限(37580円)を埋めるような動きになるのかが注目される。上値めどは6日の安値(37580円)、5日線などがあり、下値のめどは、前日安値の36705円や心理的な節目の36500円や36000円などが挙げられる。

[予想レンジ]
上限37000円-下限36000円

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