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日経平均は大幅反発、米雇用統計前の買い戻しで27500円を優に回復


日経平均は大幅反発。2日の米株式市場でNYダウは435ドル高と3日ぶり反発。連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長のタカ派発言が伝わると一時売りが強まる場面があったが、その後上昇に転じて終日堅調に推移。石油輸出国機構(OPEC)プラスが原油増産幅の拡大で合意したことや長期金利の上昇が一服したこともあり、ナスダック総合指数は+2.68%と3日ぶりの大幅反発。日経平均は246.74円高からスタートすると、朝方に27776.33円(362.45円高)まで上昇したが、その後はしばらく伸び悩んだ。ただ、今晩に米5月雇用統計を控えるなか売り方の買い戻しも進んだとみられ、今日の安値は午前中ごろに付けた27614.86円と節目の27500円を優に超える水準。前引けにかけては再び強含み、後場もその流れのまま堅調推移、一時朝方に付けた高値に迫る場面もあった。

 大引けの日経平均は前日比347.69円高の27761.57円となった。東証プライムの売買高は11億0828万株、売買代金は2兆6793億円だった。セクターでは鉱業、精密機器、非鉄金属が上昇率上位となった一方、保険、空運、その他金融が下落率上位となった。
東証プライムの値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%となった。

 個別では、良好な月次動向が確認されたファーストリテ<9983>や良品計画<7453>、アダストリア<2685>が大幅高。前日急伸したダブル・スコープ<6619>のほか、大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>は上値追いの展開。米ナスダックの大幅高を受けてソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>も大きく上昇。原油先物価格の高止まりでINPEX<1605>には押し目買いが向かい、住友鉱山
<5713>や大平洋金属<5541>などのニッケル関連株も急伸。シップHD<3360>はレーティング格上げで大幅に上昇。東証プライム市場値上がり率上位には業績予想を上方修正したFIG<4392>のほか、前日に急落したラクスル<4384>やSREHD<2980>などの中小型グロース(成長)株が多くランクイン。

 一方、期待されていたタイトルの発売時期の発表が失望感を誘ったスクエニHD<9684>、新作ゲームの発売時期の発表が材料出尽くし感につながったカプコン<9697>などゲーム関連の一角が大きく下落。レーティング格下げのあった東ソー<4042>も大幅安。
米長期金利の上昇や円安進行の一服でトヨタ自<7203>、デンソー<6902>のほか、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>なども軟調。ほか、東証スタンダード市場では、決算が嫌気されたアルチザ<6778>が急落し、同市場での値下がり率トップとなった。
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