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日経平均は小幅続伸、景気敏感利食い売りのなかグロース買いにはなお慎重


日経平均は小幅続伸。前日の米国株式市場では、経済協力開発機構(OECD)による2021年の世界経済成長見通しの引き上げや、追加経済対策案の早期成立への期待感のほか、懸念されていた3年債入札が好調な結果となったことによる長期金利上昇の一服感などから、ハイテク株を中心に主要株価指数は終日堅調に推移した。特に、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は6%高と急伸した。この流れを受けて、日経平均も100円近い上昇でスタートとすると直後には200円高まで上値を伸ばした。ただ、米10年債や30年債の入札が今夜から明日にかけて控えているだけに、金利上昇への警戒感は払しょくできず、大きく買い戻されて始まった値がさハイテク株が戻り売りに上値を抑えられると、日経平均も上げ幅を縮小していき、その後は最後まで前日終値近辺でのもみ合いとなった。

 大引けの日経平均は前日比8.62円高の29036.56円となった。東証1部の売買高は13億9336万株、売買代金は2兆8999億円だった。セクター別では医薬品、電気機器、情報・通信、機械、その他製品などが上昇率上位に並んだ。一方、鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品、水産・農林業、海運業などが下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は40%、対して値下がり銘柄は全体の55%であった。

 個別では、SOX指数の上昇を背景にアドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が大きく上昇した。また、2月工作機械受注を材料にファナック<6954>、安川電機<6506>、ツガミ<6101>などの機械関連株が大幅高となり、レーティング付与や引き上げが材料視される形で、東洋エンジニアリング<6330>、大日本印刷<7912>なども大きく買われた。そのほか、売買代金上位では、ソニー<6758>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>、武田薬品<4502>、KDDI<9433>、デンソー<6902>などが堅調な動きとなった。

 一方、市場予想を下回る第1四半期の大幅営業減益がネガティブサプライズとなった、くら寿司<2695>が急落し、レーティングや目標株価の引き下げをきっかけにスクエニHD<9684>、ビックカメラ<3048>が大きく売られた。売買代金上位では、エムスリー<2413>が6%安と大幅に7日続落となったほか、ファーストリテ<9983>、東京エレクトロン<8035>などの値がさグロース(成長)株が売りに押され、米長期金利の一服感から三井住友<8316>など大手金融株も利食い売りが優勢に。そのほか、マネックスグループ<8698>、日立製作所<6501>、円安一服感からホンダ<7267>、トヨタ<7203>などの自動車関連も軟調となった。

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