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日経平均は大幅続伸、海外勢の実需買い継続で22000円は通過点か


 日経平均は大幅に続伸。203.46円高の21943.24円(出来高概算10億3000万株)で前場の取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)による段階的な金融緩和策縮小が発表され欧州株が全面高となったほか、米下院で18年度予算案が可決され、米税制改革の審議が進むとの見方から、米債券市場で長期金利が上昇。この流れを受けた日本株市場は買い先行となり、日経平均は21900円を回復して始まった。

 その後は21800円前半レベルでのもみ合いが続く中、前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を広げる展開となり、25日につけたザラバ高値を更新した。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは銀行の上昇率が2%を超えたほか、情報通信、繊維、ゴム製品、不動産、医薬品、保険が上昇。一方で電力ガス、空運、その他金融が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>が日経平均をけん引している。

 買い一巡後は週末要因もあってこう着感が強まるかに思えたが、下値の堅さが意識されるなか、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となった。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σの上昇に沿ったトレンドを形成しているが、+2σは2
2000円を突破してきており、節目の22000円は通過点になりそうな勢いである。また、海外投資家と見られるインデックスに絡んだ売買が中心であり、実需の資金流入による上昇のため、需給が大きく傾いているともいえないだろう。

 一方で中小型株へはなかなか資金シフトが明確に起こらず、引き続き主力大型株の動向を見極めながらの循環物色を待ちたいところであろう。来週は米雇用統計の発表も控えており、良好な米国経済を背景とした追加利上げ観測が、金融株への押し上げ要因になりそうだ。また、米アマゾンが決算を受けて時間外で上昇するなか、今晩の米国市場の上昇期待も、買い安心感につながりそうだ。
(村瀬智一)


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