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信仰の時代に、なぜ中世人は寺社を焼いたのか? 『寺社焼き討ち―狙われた聖域・神々・本尊』(著者:稙田誠)7月22日発売



戎光祥出版株式会社(東京都千代田区/代表取締役:伊藤光祥)は、『寺社焼き討ちー狙われた聖域・神々・本尊』(著者:稙田誠)を2022年7月22日に発売いたします。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000262479&id=bodyimage1

〝寺社焼き討ち〟、インパクトのある物騒な言葉ですが、日本中世においてはひろく行われた行為でした。しかし、中世は「宗教の時代」とも言われるように、信仰心の篤い時代であったはずです。では、なぜそのような中世に、寺社焼き討ちが盛んに行われたのでしょうか?
本書では寺社焼き討ちの起源から歴史をひもとき、平重衡による南都焼き討ち、織田信長による比叡山焼き討ちなど著名な事例だけでなく、とある村のお堂を民衆が焼いた話など、数々の事例を分析することでその実像に迫ります。その中で、寺社焼き討ちは神仏に仕える宗教者同士の抗争から始まったというのは注目されます。
また、寺社焼き討ちが盛んに行われたと言っても、実際に焼いた者としては葛藤があったようで、「焼いたお堂は後で再建すればよい」「仏に敵対する心を持って焼くわけではないので罪にならない」など、数々の方便をもって自己の行為を正当化しているのは興味深い事象と言えます。本書では正当化の方便を10個に分類して解説しており、中世人たちの思考に思いを馳せることができます。
さらに、参籠の場においてなされた神仏恫喝や、織田信長による抹香投げつけ事件など、寺社焼き討ちのみならず神仏と対立する人々の葛藤をひろく描くことで、信仰と現実の間で揺れ動く中世人の心性が生々しく伝わってきます。中世人の思考の実態を知りたい方にお勧めの1冊です。

【目次】
序 章 躍動する神仏――中世的宗教世界への誘い
第一章 苛烈をきわめた寺社焼き討ち
第二章 狙われた寺社の中核
第三章 寺社を焼く者の葛藤
第四章 寺社を焼く葛藤を癒やす処方箋――寺社焼き討ち正当化の方便を探る
第五章 神仏と中世人の角逐――祈る・脅す・壊す
終 章 本気で神仏に祈り、挑んだ時代の刻印


【商品情報】
書名:『寺社焼き討ち―狙われた聖域・神々・本尊』(戎光祥選書ソレイユ010)
著者:稙田誠
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-86403-433-3
https://www.ebisukosyo.co.jp/item/650/


【著者紹介】
稙田誠(わさだ・まこと)
1980年、大分県生まれ。
2003年、別府大学文学部史学科(現、史学・文化財学科)卒業。
博士(文学、別府大学)。
現在、佐藤義美記念館勤務(学芸員)、別府大学非常勤講師。
専攻は中世宗教史・思想史。とりわけ神仏と中世人の関係性や心性の解明に力を入れている。
著書に『中世の寺社焼き討ちと神仏冒涜』(戎光祥出版、2021年)がある。


【会社概要】
社名:戎光祥出版株式会社
代表:代表取締役 伊藤光祥
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル8F
ホームページ:https://www.ebisukosyo.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/ebisukosyo
Facebook:https://www.facebook.com/774833955871080/



配信元企業:戎光祥出版株式会社
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