東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --本日、新たに選任された当社の取締役会が声明を出しました。
声明文の全文和訳は以下のとおりです。
新たに選任された東芝の取締役会は、本日の定時株主総会での決議結果を真摯に受け止めます。株主の皆様のご懸念を受け止め、それに応えることは、取締役会の重大な責務です。
当社はコーポレート・ガバナンスの改善、資本政策への一層の注力、株主還元の充実、及び株主の皆様からの信頼と支持の回復を目指す、大きな変革の途上にあります。2021年6月10日に公表された調査者による調査報告書、及び定時株主総会における本日午後の決議の結果、取締役会は既に大きな変化を遂げております。
本日、取締役会は全会一致で綱川智氏を取締役会議長(暫定)として選任いたしました。綱川氏はこの職責にあたり、当社の戦略的能力及び競争優位性に関する深い理解と、当社の課題及び将来性に対する客観的な視点をもたらします。綱川氏は顧客の皆様や従業員に安定をもたらすと共に、取締役会が建設的な変革を推し進めることを可能とします。
本日の取締役会において、現在の取締役が有する知見や能力を基に、全ての委員会の新たな構成を決議いたしました。今後数週間、指名委員会その他の取締役及び経営陣は、当社の安定、ガバナンス及び将来の収益性に関して、最大限の成果を挙げる上で必要となりうる追加的な変更について検討すべく、当社の主要なステークホルダーである株主、経営陣、従業員及び顧客の皆様との対話を進めて参ります。
今後取り組みを進めるにあたり、次の重点領域に注力して参ります。
東芝の従業員及び顧客の皆様は、当社が長期的に成果を上げていく上で不可欠な存在です。取締役会は将来に向けて安定と信頼を築くため、エンゲージメント及び透明性の向上に努めて参ります。
現在当社の取締役会議長(暫定)兼CEOを務める綱川氏の後継者の選定を進めて参ります。当社の広範な事業ポートフォリオを踏まえ、最も優れた能力を有する者を選定すべく、社内及び社外の候補者について、検討を行います。また、取締役の追加候補者の検討にあたり、1社又は複数のグローバルなエグゼクティブサーチ会社にサポートを要請いたします。
新たに設置した戦略委員会(以下、「SRC」)の活動範囲を拡大します。SRCは当社が現在保有する資産について全面的な見直しを行い、執行部と共に自己株式取得や配当によるTSR(株主総利回り)の拡大を重視した、将来に向けた事業計画を策定いたします。また、長期的な価値創造を実現するためには、投下資本に対して高いリターン創出が可能な領域における成長を中心に、思慮深く規律ある投資が必要です。
またSRCは、当社又は当社子会社若しくは当社事業に対する潜在的な戦略投資家及び金融投資家との対話を行います。我々は、株主にとってどのような選択肢があり、またそれらが他のステークホルダーにとってどのような意味を持つのかについて理解する上で、こうした投資家との対話が重要であると考えています。当社は先入観を持たずこの対話に臨み、利益を伴った成長及び高い株主還元を当社自身の手で実現できる能力と比較するためのベンチマークとする所存です。
東芝の企業風土を改めて見直し、経営陣や従業員の士気向上に資する方策を検討いたします。これは、過去の不祥事や、財務問題を繰り返さないために極めて重要であると考えております。また、当社により強い「オーナーシップ・カルチャー」を醸成するための方策についても検討して参ります。
当社取締役会は、日本で最も重要な企業のひとつである東芝の、より明るい未来を見据えております。最後に、この度退任された永山取締役会議長に対し、1年に亘り当社へのコミットメント及びご尽力を頂きましたことについて、感謝の意を表したいと存じます。
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