米国の大豆農家と海外顧客との関係の維持・拡大を目指し、アメリカ大豆輸出協会は4月14~15日にThe U.S. Soy Connection: Global Digital Conference and Situation Reportをバーチャルで開催しました。
セントルイス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 今週アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は、84カ国から1600人を超える世界各地の顧客や大豆業界代表者を集めました。2日間にわたる世界的デジタル・イベントのThe U.S. Soy Connection: Global Digital Conference and Situation Reportは、米国の大豆農家と大豆バリューチェーンの力を海外の顧客に向けて示しました。この重要な時期に米国大豆の栄養と情報を顧客に届けることについては、新型COVID-19ウイルスによる不確実性にもかかわらず、米国大豆業界は事業を継続しています。
USSEC会長、アメリカ大豆協会理事、ノースダコタ州バレーシティの大豆農家であるMonte Petersonは、次のように語っています。「私たちのパートナーシップの価値は計り知れないものがあり、それは単に大豆においてだけでなく、世界全体にとってもです。米国の農業全体にわたる私たちの協力関係は、世界の市場に質の高い製品とサポートを安定的に提供することに役立ちます。このようなイベントを開催することにより、私たちはパートナーの懸念に対処することができ、抱える課題を直接知ることができます。2020年の作付けシーズンとさらにその先に向けて、米国の大豆農家は持続可能な穀物を提供してお客さまのための安定した供給者としての役割を果たすことを決意しています。」
セッションは2日間にわたって実施され、重要な発表者として、ISTA Mielke Oil WorldエグゼクティブディレクターのThomas Mielke氏、ConsiliAgraマネジングディレクターのEmily French氏、Bunge Limited元最高経営責任者(CEO)のSoren Schroder氏、USSEC理事数名、全米各地の輸出企業関係者が登壇しました。
USSEC最高経営責任者(CEO)のJim Sutterは、次のように語っています。「会議全体にわたり、コロナウイルスの世界的影響にも関わらず米国大豆の供給は揺らいでいないことを示しました。この類い希な時期において私たちが優先していることは、感染を封じ込めることと、大豆バリューチェーンの全関係者の安全を確保することです。USSECは休むことなく努力を継続し、私たちのサプライチェーンの全体が機能していて世界のお客さまのために持続可能で安全に生産された信頼できる大豆の供給が確保されるようにしていることを、パートナーに示していきます。必須のこととして、パートナーの皆さまには、世界各地のUSSECのイベントから、皆さまが頼りにしている世界と米国の市場について実用的な情報を提供していきます。」
4月14日に、参加者は世界的に認められている専門家の話を聞きました。米国の大豆トレンドや、COVID-19が業界に及ぼしている影響が話題となりました。
初日のハイライト:
ISTA Mielke Oil WorldエグゼクティブディレクターのThomas Mielke氏から、世界の油糧種子の需給へのCOVID-19の影響について説明がありました。
「直近収穫年の2019/20年上半期における中国での大豆圧砕は予想を上回り、国内大豆粕の需要は実は1年前と比べて増加し始めています。中国では、大豆輸入が回復しつつあります。2019年10月から2020年2月までの輸入は前年比約800万トンの大幅な増加を見せて3740万トンとなり、そのうち、1年前にわずか100万トンという異常な低水準にあった米国産大豆は1280万トンになりました。中国は今後数週間に米国産大豆の購入を再開すると予想され、ブラジルの輸出(3月と4月に過去最高の船積みを記録)は5月以後に減少が始まると見ています。2019年10月から2020年9月までの中国の大豆輸入総量は9100万トンに回復する流れにあり、そのうち米国産は2100万トン、ブラジル産は5800万トンです。」
ConsiliAgraマネジングディレクターのEmily French氏から、いくつかの厳しいブラックスワン事象の影響とそれが世界の大豆産業に与える影響について報告がありました。
「世界を動かす原動力が農業であることは、疑いようがありません。世界の農業は、業界が一番得意とすることである世界への食糧・栄養の供給を続けています。私たちがCOVID-19の影響下を歩む中で、自由な相互的な貿易の価値はこれまでになく明らかになっています。」
4月15日には、業界リーダーと米国の大豆農家から、2020年の作付け計画について報告がありました。さらに、いくつかの米国の輸出会社がパネルディスカッションを主催し、流通と輸出需要についての最新情報を得られるようにしました。
2日目のハイライト:
Bunge Limited元最高経営責任者(CEO)のSoren Schroder氏から、米国の農業の信頼性と革新についての発表が行われました。
「私たちが現在経験している世界的危機など、穀物にとっての混乱はいろいろな形で現れます。米国の物流は全海岸にわたって効率の高いマルチモーダル内陸物流システムが行き届き、それが連続的な供給を確実なものにしています。また、これにより米国の輸出インフラは非常に柔軟性が高いものになっています。内陸ターミナルも輸出ターミナルも高度に自動化されているため、強い耐性を持っています。要するに、米国のサプライチェーンほど頼りになるものはありません。」
アメリカ大豆輸出協会副会長、United Soybeanボードディレクターでイリノイ州の大豆農家のDoug Winter氏
「米国大豆は、海外のお客さまのニーズを満たすための効果的な努力を強化することで世界各地の買い手の皆さまのためになっています。マーケティングに関する広報、穀物の質、買い手のニーズの理解は、そのすべてが相まって、農家としての私たちがお客さまのためになることや、優れた意思決定をすることに役立ちます。直接会う会議もバーチャル会議も、大豆の有効性と効率を高めるという共通の目標に向けて協力をスムーズにするために有益です。」
アメリカ大豆輸出協会とアメリカ大豆協会で理事を務めるミネソタ州の米国大豆農家のJoel Schreurs氏
「テクノロジーにより、私たちの効率性は大きく高まっています。私たちの農地は2.5エーカーの区画ごとに異なる扱いをしています。これには、どのような肥料が必要か、穀物が何を吸収するかといったことも含まれています。私たちは毎年記録を取り、土地の優れた管理者となるために学んでいます。これは環境のためにもなり、将来の収量を増やすことにもつながります。」
時差のある各地の参加者がこのイベントに参加できるようにするため、プレゼンテーションは24時間の期間ごとに2回繰り返されました。こちらをクリックして詳細をご覧いただくことや、会議の録画をご請求いただくことができます。
アメリカ大豆輸出協会について
アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は米国の大豆生産者、加工業者、運送会社、販売会社、提携アグリビジネス企業、世界各地で米国大豆の促進に取り組む農業組織が参加するダイナミックなパートナーシップです。海外オフィスの世界的ネットワークと米国内での強力なサポートにより、USSECは米国産大豆および大豆製品の促進に取り組み、飼料、養殖、人間による消費のための大豆の利用について啓蒙し、教育を通じて大豆使用のメリットを広報し、確かな会員プログラムによって業界リーダー相互を結びつけています。USSECは、一部の資金を米国大豆協会から受け取っています。詳細は、www.ussec.orgをご覧ください。
原文はbusinesswire.comでご覧ください:https://www.businesswire.com/news/home/20200420005753/en/
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
Paul Murphy-Spooner
515.975.6584