主要評価項目でcrisdesalazineによる認知機能改善効果の有効性を確認
副次評価項目でcrisdesalazineによる認知症改善効果の有効性を確認
韓国 龍仁--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- GNTファーマ(GNT Pharma)は認知障害症候群の治療剤として開発中である新薬 crisdesalazineの臨床第3相試験が無事完了したことを発表した。
重度認知障害(serious cognitive dysfunction)を患っている48匹のコンパニオンドッグを対象としてソウル大学など7か所の獣医学病院で1年にわたって行われた臨床研究で crisdesalazine 投与群はプラセボ群に比べて主要評価項目である「犬認知障害評価尺度(canine cognitive dysfunction rating scale)」と副次評価項目である「犬認知症尺度(canine dementia scale)」において傑出して有効な薬効が立証された。5mg/kgまたは10mg/kgのcrisdesalazineを投与したすべてのコンパニオンドッグにおいて投薬開始から4週目と8週目に薬効の有効性が示された。crisdesalazineの投薬に関連した副作用は発見されなかった。
カリフォルニア大学のDavis研究チームは11から12歳のコンパニオンドッグの28%、15から16歳のコンパニオンドッグの68%に認知機能障害が現われると報告した。近年獣医学科ヘルスケアの発達によりコンパニオンドッグの寿命が増加する一方、コンパニオンドッグの認知症有病率は増加の一途をたどっている。しかし現在のところコンパニオンドッグの認知症治療剤はなく、コンパニオンドッグと飼い主とって深刻な社会経済的な問題となっている。
Crisdesalazineはアルツハイマー型認知症やコンパニオンドッグの認知症を誘発するアミロイド斑(amyloid plaque)、神経原線維変化(neurofibrillary tangles)、神経変性(neurodegeneration)を阻むために強力な抗酸化作用と安全な消炎作用を同時に保有するように開発されたマルチターゲット薬剤である。GNT Pharmaの科学者らによってcrisdesalazineが認知症のラットモデルでアミロイド斑と脳神経細胞の死滅を減らして認知機能を改善する効果を立証されたことがある。
GNTファーマ動物ヘルスケア事業部代表のJin Hwan Lee博士は「コンパニオンドッグの認知症においてcrisdesalazineの安全性と優れた薬効が立証されたことは画期的な結果であり、最近PCT国際特許を出願した」と語った。
GNTファーマ代表取締役兼crisdesalazineの開発者であるByoung Joo Gwag博士は 「重度認知症の犬に投与してからわずか4 週でcrisdesalazineの薬効が確実に現われたので、コンパニオンドッグの認知症と類似のアルツハイマー型認知症患者に対する臨床第2相研究は2~3年で完了できるであろう」と述べながら、「今年下半期には食品医薬品安全処にcrisdesalazineのアルツハイマー型認知症の臨床研究を申請する計画」であることを明らかにした。
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