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日本社会が縮退フェーズに入りピークに合わせて整備した公共施設が自治体経営の重荷となっている。過剰な公共資産を減らしながら必要な施設だけに投資していく公共施設ファシリティマネジメントが不可欠な時代である。かたや公共施設の中で優先順位最下位が公共スポーツ施設。著しく老朽化しても放置されているか、追加投資ができず閉鎖されていく現状がある。そのような課題にどういう価値観や姿勢で向き合うべきか。
一つの希望は、公民連携事業。民間資金による整備や改修と、事業による維持管理費の捻出でよりよい環境を市民に提供し続けることができる。また、担い手となる地域クラブや競技団体が覚悟とスキルをもって取り組むことで、長期的に活動場所と収益源を確保できる。市民の健康や楽しみ、部活動地域移行など草の根のスポーツ活動の場や担い手を持続可能にする仕組みづくりと、それにより豊かな暮らしと地域をつくることを目的とした勉強会です。
【日 時】 2024年5月9日 15:30~(17:30終了予定)
【会 場】 加計学園50周年記念館3階 会議室
【定 員】 30名
【参 加 費】 無料
【講座内容】 岡山県内において公共施設マネジメントで全国的に見ても先進的な実績と知見を有するお二人の行政マン、三宅香織氏と川口義洋氏からの概論と事例紹介。
民間側からは、熊本県嘉島町で都市公園内に複合施設「COSMOS」の整備を主導した坂口淳氏の基調講演。その後3人によるクロストーク。
情報交換会も開催します。
■ゲストスピーカー■
●認定ファシリティマネジャー 三宅 香織 氏
NPO法人自治経営 理事
認定ファシリティマネジャー
1985年 岡山県の倉敷市役所へ入庁
10年間行財政改革の担当として公共施設ファシリティマネジメント(FM)に着手。
施設データ作成と公共施設集約シミュレーションを担当すると同時に、全国の自治体ネットワークの構築に努め、自治体枠を超えた広域FMも推進
2018年 教育委員会学校教育部に異動
6年間、学校給食調理場の再編と学校給食改革に取り組む。市内の50以上ある老朽化した調理場の現況調査と再編シミュレーションを行い、6,000〜8,000食規模の学校給食調理場を3箇所整備する計画を策定し、実現に向けた調整役を担う
2023年 定年退職
現在はNPO法人自治経営FM担当理事。学校給食マネジメントアドバイザーとして学校給食調理場の再編や更新に悩む自治体支援を行っている
●津山市総務部 川口 義洋 氏
一級建築士
認定ファシリティマネジャー
1995年 明治大学建築学科卒業
1999年 津山市役所に入庁
16年間建築営繕及び建築指導部門の業務に携わる
2015年 FM部門に異動
それ以降、建築的な視点から公共施設マネジメントに取り組む
2018年 旧苅田家付属町家群のコンセッション事業に関与
2019年 全国初の取組となる学校断熱ワークショップを企画、実践
2020年 グラスハウスのコンセッション事業を主導
2021年 内閣府PPP/PFI行政実務専門家、国土交通省PPPサポーター
現在は公共施設の公民連携とFMの両軸で活動中
●株式会社AS 代表取締役 坂口 淳 氏
株式会社AS 代表取締役
1991年 順天堂大学大学院修了(体育学専門課程)
1991年 東京急行電鉄(現・東急)入社
沿線のまちづくりでスポーツ施設開発を担う
2003年 トレーニングジムR-body project(現・R-BODY)起業
2004年 (公財)日本サッカー協会のマネジメント人材養成講座
「JFAスポーツマネジャーズカレッジ」に参画
2007年 講座ダイレクター就任
2006年 AS設立
現在はスポーツ施設開発・事業開発・人材養成を軸に公民連携事業プロジェクトの行政側・民間側双方の支援、事業プロデュースを熊本県、佐賀県、滋賀県、長野県、大阪府などで進行中
2022年開業の熊本県嘉島町と熊本県サッカー協会との公民連携事業で都市公園にサッカーフィールドと保育園、カフェ等の複合施設「COSMOS」整備を主導
【問い合わせ先】
経営学部 経営学科 スポーツマネジメントコース
准教授 林 恒宏
TEL:086-256-9564
E-mail:t-hayashi@ous.ac.jp