親が亡くなった「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」
【障害者の暮らす場がない!】
家族による障害者殺しの最大の背景要因には、障害者の暮らしの場が圧倒的に少ない現実があった。障害者が、「自立して安心して地域で暮らすためには」を探る。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/266256/LL_img_266256_1.jpg
親が亡くなった「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」
定価2,200円(本体2,000+税)
●200以上の実例を紹介しながら、根っこの問題を明らかにする
本書は、著者が親亡き後、知的障害のある弟の住まい探しの経験から、“自己主張が苦手な成人知的障害者”の住まいの現実を探ることからはじまりました。そこには、必要な人の10%しか利用できないグループホーム生活の現実、3%しか利用できていない支援付き一人住まいの現実、約7割の親が、「私達が死んでも待たされる」と嘆く絶望的な現実がありました。また、家族による障害者殺しの最大の背景要因には、障害者の暮らしの場が圧倒的に少ない現実があることもわかってきました。
本書では、障害者が、“自立して安心して地域で暮らす”を探るために、きょうだいと親亡き後との視点から、知的障害のある人を中心に200以上の実例から現実を探り、根っこの問題を明らかにし、それらから見えてくる“当事者が地域で自立に向かって暮らしていくための課題と解決への入口”を提示しています。
●もくじ
はじめに
第1部 現代の家族による障害者殺しと隔離・監禁・苦悩
第1章 家族による障害者殺しの実例とその要因
第2部 「ふつうに生きたいんや」 ― 障害者の居住場の現実 ―
第2章 障害者の暮らしの現実の一端
第3章 障害者の居住場の模索
第3部 「わからへん」 ― 障害者の意思決定支援 ―
第4章 障害者の意思決定支援 ― 意思決定の入口の支援 ―
第5章 障害者のオーダーメイド個別支援 ― 当事者をどう受けとめどう支援していくか―第4部 「ここをこうしてほしいんや」 ― 公的支援の実現ときょうだいの役割 ―
第6章 公的支援の欠如と問題の解決
第7章 きょうだいが当事者にできる支援
終章 三面体多層連携構造の共生地域社会を構築するために
付録・排除の論理 VS 共生の論理
参考文献
【書籍概要】
書籍名:親が亡くなった「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」
~きょうだいからみた“知的障害者の地域生活の現実”とその根っこの問題~
価格 :税込2,200円
著者 :山下 幹雄
出版社:ぶどう社
ISBN :978-4-89240-251-7
判型 :A5判/並製
<販売サイト>
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4892402516/
【著者情報】
山下 幹雄(やました みきお)
1946年、京都市生まれ。1970年、京都大学大学院修士課程を修了。(1976年工学博士)。1970年、通産省電子技術総合研究所に勤務。1991年~2011年、北海道大学工学部に教授として勤務。現在、北海道大学名誉教授、公立千歳科学技術大学客員教授、京都光技術研究会会長。知的障害の弟を持ち、大学生の頃から、きょうだいとして障害者福祉の活動にかかわる。現在、実家をシェアハウスに改装し、経済支援と地域交流福祉活性のための場として開放している。2017年、「一般社団法人ちいきの広場光」設立。
【会社概要】
商号 : 株式会社ぶどう社
代表者: 市毛 未知子
所在地: 東京都世田谷区上馬2-26-6-203
設立 : 1975年
URL : http://www.budousha.co.jp