財務指標
倒産判別力
■改定のポイント
(1) 倒産確率の適時化
経済環境や景気動向の変化により、倒産のトレンドは常に変化しております。下表のとおり、2020年3月から2021年3月の1年間で比較しても、各財務指標における要警戒領域の倒産確率も変化が生じていることが分かります。これらの倒産トレンドの変化に対応するために、定期的に倒産実績の集計を行い、格付と倒産確率の乖離が生じないように調整を行っております。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/263543/LL_img_263543_1.png
財務指標
(2) 定量分析の強化(業種補正)
昨今の経済情勢および倒産状況において、事業環境悪化の影響を強く受ける業界での倒産増加傾向が見受けられるため、当該業種に対する信用評価の適正化を図るために業種分析を強化しました。業種ごとの特性を考慮し判定基準を調整することで、格付精度の向上を図ります。
(3) 定量分析の強化(財務体力)
過去の時点において相応の財務体力を有していても、近年の経済状況下において急激に事業環境が悪化し、倒産に至る企業がうかがえます。財務分析における安定性判定基準の調整によって、倒産判別の向上が見込まれることから、定量分析を強化し格付精度の向上を図ります。
■RM格付の倒産判別力 → 0.2ポイント改善
全倒産に占める低格付先の割合は、E・F格を合わせた警戒領域で、0.2ポイント(93.5%→93.7%)の上昇が予想されます。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/263543/LL_img_263543_2.png
倒産判別力
今後もリスモンは、会員様の与信管理業務の精度および効率性の向上にお役立ていただけるようサービスの改善に取組んでまいります。
■RM格付とは
独自のデータベースを活用して企業を信用度合いに応じてA~Fの6段階で格付け(評価)しています。この格付は倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格は倒産確率が低く、F格は倒産確率が高い企業となります。
また下位格付については、E格はE1/E2の2段階、F格はF1/F2/F3の3段階に細分化して表示しています。これにより下位格付における危険度をより明確に判別できるようになっています。
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2021年3月末時点で13,154(内、与信管理サービス等6,798、ビジネスポータルサイト等3,185、その他3,171)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/