多頭飼育崩壊の現場
多頭飼育崩壊の現場(2)
現場でお世話をしている猫
現場でお世話をしている猫(2)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/234220/LL_img_234220_1.jpg
多頭飼育崩壊の現場
■譲渡会の開催に至った経緯
10月、入間市にて猫の多頭飼育崩壊が発覚。
70代の女性が借家で猫を40頭ほど飼育しており、もともとその地域では悪臭でこの家が問題視されていました。
バスガイドだったこの女性は新型コロナウイルスの影響もあったのか今年6月に仕事を解雇され生活保護を受けながら猫の世話をしていたようですが、9月に脳梗塞で倒れ、市の福祉関係者から地元ボランティアに猫が残されていると連絡が入りました。
福祉関係者によると、飼い主はもう家に戻れる事はないだろうとの話でした。
地元ボランティアや市の行政職員と猫の様子を見に入ったその家は床一面猫の糞尿だらけ、室内に入るのに土足ですら躊躇いました。沢山の成猫の中には生まれたばかりの子猫も転がっていました。
市の行政職員も家に残された猫に頭を悩ませ県の動物指導センターにも相談をしていましたが、どうにか猫達の命を繋げるために地元ボランティアたちと猫の新しい飼い主を探す事を決意したのです。
しかし、最初に聞いていた猫の数は20頭だったにもかかわらず、捕獲していくにつれその数は40頭までのぼりました。取り急ぎファニーキャットでは13頭、協力ボランティア団体では5頭保護したものの、小さなシェルターでは40頭近くの猫すべて保護をするのは困難です。残った猫達は今も悪臭、汚れのひどいその家に住んでおり現在はご支援いただいたケージを使用し個体管理をおこないながら毎日、ボランティア達が交代でお世話に行っています。
この家は年内には解約される予定です。
その期限が過ぎれば、残された猫達は殺処分になってしまう可能性もあります。
期限がくるまえに新しい飼い主を見つけるため保護猫の譲渡会を開催できる場所を探していたところ、狭山市ビジネスサポートセンターから入間川河川敷のイベントを紹介していただき開催が決定いたしました。
尚、この譲渡会では60歳以上の方を対象にした【預かり譲渡制度】も推奨しています。
■預かり譲渡制度とは
60歳以上の方の場合は成猫に限り譲渡をし、万が一飼い主の病気などで猫の飼育ができなくなった際には、飼えなくなったという証明があれば当方で引き取り責任を持って次の飼い主に繋ぐなど、猫の行く末を保証する制度です。
多くの愛護団体では犬猫を譲渡する際、人間の年齢制限を設けているので保護犬猫を迎えたくても迎えられない方がいます。また、ご自身の年齢を気にして犬猫の飼育を諦める方もいるので、そんな方達のためにこちらの制度を推奨しています。
■譲渡会概要
・場所 入間川河川敷中央公園
・日時 2020年11月22日(日) 11:00~15:00
※事前申し込みは不要です。
※雨天中止
■保護猫カフェ funny Cat概要
2015年6月狭山市入間川にて飼い主募集型の保護猫カフェを設立。多頭飼育崩壊やブリーダー崩壊現場にいた猫や、動物指導センターに収容された猫を保護し、心と体のケアをした後、新しい飼い主を探す活動をしています。現在までの5年間で保護をした猫の数は598頭。550頭以上の猫の新しい飼い主を探してきました。また猫の保護・譲渡だけではなく2019年5月には狭山市市民交流センターにて、野良猫に困っている方を対象に【飼い主のいない猫対策おはなし会】を開催、狭山市近郊に住む約60名の方にご来場いただきました。その他、オリジナルグッズ販売や生誕祭開催など猫の個性を見抜きアピールする方法で、情報発信も積極的に実施しています。
今年5月にはクラウドファンディングにより200万円の寄付を集めるなど、多くのファンに支えていただいております。
・Twitter : https://twitter.com/funnycatcafe
・Instagram: https://www.instagram.com/sayama_funnycat/
・ブログ : https://ameblo.jp/cafe-funnycat/