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ゼレンスキー氏「プーチン氏に直接会う」 「停戦してから」条件一転


ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領に対して、トルコのイスタンブールで直接会談を行う提案をしました。これに先立ち、ゼレンスキー大統領は停戦を全面的な交渉の条件としていましたが、プーチン氏との緊急の会談を求める姿勢を示しました。彼は停戦の重要性を強調しつつも、即時の交渉にも前向きです。トランプ前米大統領がソーシャルメディアを介して会談を促したことも、一連の動きに影響を与えた可能性があります。ロシア側は2022年の停戦交渉での草案を考慮に入れるべきだと考えており、交渉が実現しても難航が予想されます。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日夜、ロシアのプーチン大統領が提案したトルコ・イスタンブールでの直接交渉について「私が直接、プーチン氏をトルコで待つ」とX(ツイッター)に投稿し、プーチン氏に対し首脳会談を持ちかけた。

 ゼレンスキー氏は11日午前の時点では「戦争を終わらせるための最初の一歩は停戦だ」と投稿。ウクライナと英独仏ポーランドの首脳が合意し、ロシアにも履行を求めた12日からの全面的な停戦にロシアが応じることを、直接交渉に応じる条件としていた。

 だが夜になって、停戦の履行にかかわらず自ら交渉に臨むとの考えを表明。ただ「明日から始まる全面的で持続的な停戦を待っている」とも述べ、停戦を要求する姿勢は変わらないことも示した。続いて公表したビデオ演説では「ロシアからの明確な反応を待っている」とも呼びかけた。

 これに先立ち、トランプ米大統領はソーシャルメディアでロシアとウクライナに「今すぐ会談を」と呼びかける投稿をしていた。ゼレンスキー氏の態度の変化がトランプ氏の投稿を受けたものかは不明だが、4月26日のバチカンでの会談以降、トランプ氏と良好な関係を維持するゼレンスキー氏が、トランプ氏の意向をくんで会談に前向きな姿勢を打ち出した可能性がある。

 ただ、直接交渉が実現しても協議は難航しそうだ。ロイター通信によると、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は11日、トルコでの交渉では、現在の戦況に加え、2022年の開戦直後に行われ不調に終わった停戦交渉で示された草案も考慮に入れるべきだとの考えを示した。

 ロイターによると、これにはウクライナの中立化などの内容が含まれる。だがウクライナはこれまで、同盟国を自由に選ぶ権利を停戦交渉で譲れない「レッドライン」として挙げており、ウクライナの反発が予想される。【ベルリン五十嵐朋子】

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