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SBI北尾氏、フジHDに「敵対なら勝負」 経営改革案を示す


フジ・メディア・ホールディングス(HD)の大株主である米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」の依頼を受け、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長が社外取締役候補として関与。フジHDの経営改革案を提案し、特にデジタル技術を活用したIPビジネスを強調。背景にはフジHDの内部問題や、過去の経営対立に対する反省もあり、当時の決断に対する悔いを述べた。ダルトン側は現在のフジHD経営陣の人事案に批判的だが、北尾氏は特定の幹部について評価を示し、柔軟な対応を呼びかけた。北尾氏の提案に対し、フジHDの金光社長も「検討する」と発言し、再考の余地を示唆。フジHDの動向は注目されている。

 フジ・メディア・ホールディングス(HD)の大株主である米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」がフジHDの社外取締役候補として起用を求めているSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は17日、東京都内で記者会見を開いた。フジHDに対し「敵対するなら徹底的に勝負する」と強調。SBIグループが得意とするデジタル技術を通じた「IP(知的財産)ビジネス」活用など経営改革案を示した。

 北尾氏は2005年にニッポン放送の経営権を巡って実業家の堀江貴文氏が率いた旧ライブドアとフジテレビが対立した際、フジ側の友好的な株主「白馬の騎士(ホワイトナイト)」として関わった。

 今回はダルトンの依頼で社外取締役候補になった理由について、フジHDの第三者委員会が、元タレントの中居正広氏によるフジの元アナウンサー女性への性暴力などを認定した報告書に言及。「これではフジがガタガタになる。なんとかしないといけない」と強い危機感を示した。05年当時を振り返り「つくづく堀江君に悪いことをした。当時の判断は珍しく外れていた」と悔やんだ。

 「僕が乗り出した以上、白旗を上げて逃げるのはあり得ない」と強調した。一方で「できるだけ話し合いの中で丸く事を収めたい」とも語り、フジHD側の柔軟な対応に期待を示した。

 ダルトン側は4月に入り、フジHDと子会社のフジテレビが示した金光修社長らが取締役に留任する人事案を批判した。北尾氏ら12人の社外取締役への選任を求める株主提案をしている。ただ北尾氏は、次期フジHD社長候補の清水賢治専務(フジテレビ社長)については、世界的に需要があるアニメ部門出身であることや人格面を評価した。「(経営陣として)残してもいいのでは」と違いを見せた。

 フジHDの金光社長は17日、北尾氏が示した経営改革案について「敵対する立場ではなく、検討しながら我々の考え方をまとめたい」と述べ、人事案を再考する可能性を示唆した。

 フジHDの株式を巡っては、ダルトンが7%超を保有(25年1月時点)しているほか、旧村上ファンドを率いていた村上世彰氏の長女野村絢氏と関連投資会社「レノ」などが12%弱、SBI系のレオス・キャピタルワークスが5%超を保有する大株主で、動向が注目される。【植田憲尚、井上知大】

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