
大阪・関西万博が13日、人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開幕し、午前9時に開門した。
オープン時には曇り空から晴れ間ものぞき、駆け足で目的地に向かう来場者の姿もみられた。
会場内のボランティアたちは「ようこそ」を意味するさまざまな言語のボードを持ち、手を振って入場者たちを迎え入れていた。
大阪市の会社員、加島拓耶さん(33)は、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」に扮(ふん)して入場した。
「オーストリアとカナダのパビリオンを見る予定。日本企業の出展も期待している。開幕期間中に何度も訪れて楽しみたい」と話した。
茨城県の広内富士子さん(56)は万博に通いやすいよう3月から大阪市内のアパートを借りているという。
「楽しみで昨晩は寝られなかった。始発で会場を訪れた」と話した。
会場では、約1万人の合唱団が歌うベートーベンの「歓喜の歌」(第九)が入場者を出迎えた。
合唱団は「1万人の第九 EXPO2025」の企画の一環で、6~93歳が公募で選ばれた。
13日は大屋根リングとその下の海に面したショーエリア「ウォータープラザ」に並び、佐渡裕さんの指揮の下、人と人とをつなぐ平和賛歌を響かせた。【根本佳奈、砂押健太】