
大阪・関西万博の開会式は12日午後2時、大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)の万博会場にある円形劇場「EXPOホール シャインハット」で始まった。開会式には天皇、皇后両陛下や石破茂首相、参加国・地域の代表者らが出席。万博は日本と海外158カ国・地域が参加して、13日に開幕し、10月13日まで半年間の会期がスタートする。
開会式では、人気デュオ「コブクロ」が、自ら作詞・作曲した万博テーマソング「この地球(ほし)の続きを」を歌うほか、指揮者の佐渡裕氏の指揮によるオーケストラ演奏や、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんらのパフォーマンスが予定されている。
日本国際博覧会協会によると、開幕日の13日は14万人超が来場し、混雑が予想される。
「並ばない万博」を掲げ、入場券は電子チケットで、来場予約を原則とした。しかし、手続きが煩雑だという批判が相次ぎ、2024年10月に全国のコンビニで紙チケットの販売を開始。25年2月には会場の入場ゲート前での当日券の販売を決めた。4月13日の開幕日も午後4時から、当日午後5時以降に入場できる「夜間券」などを販売することにした。
海外パビリオン(PV)の一部は未完成となっている。参加国が独自に建設する「タイプA」は47カ国(42棟)あり、11日時点で44カ国(39棟)が完成。残り3カ国のうち、ルーマニアとスペインは検査済みで、ネパールは工事が続いている。【鈴木拓也、長沼辰哉】